
今シーズン2勝を挙げている河本結はA1タイプ(写真はリゾートトラストレディス、撮影/大澤進二)
切り返しの“間”がA1の特徴
今回は、今季2勝を挙げ、メルセデス・ランキング6位につけている(8月6日現在)河本結選手を見ていくことにしましょう。キレのよいフェードボールを武器に今季も好調の河本選手ですが、彼女は石川遼選手やジョン・ラーム選手と同じA1タイプです。
まず、スウィングを飛球線後方から見ると、インパクトからフィニッシュまで前傾角度がキープされていることがわかります。これはクロスタイプ(A1とB2)の特徴です。

インパクトからフィニッシュにかけて前傾角度が崩れないのがクロスタイプの特徴
次に、体の正面から見ると、インパクトからフォローにかけて、左脚を垂直にして踏み込み、左脚を軸にパワーを引き出していることがわかります。これはAタイプの特徴で、結果的に彼女がA1タイプと判断できるのです。

インパクトからフォローにかけて左脚が垂直になっている(撮影/岡沢裕行)
河本選手のA1らしさが表れているのは、「間(タメ)」のある切り返しでしょう。上半身と下半身を同方向に動かすことで体の面を素早く入れ替えるパラレルタイプ(A2とB1)に対し、下半身主導で捻転動作を行ってパワーを引き出すクロスタイプ(A1とB2)は、始動や切り返しに「間」が生まれます。クロスタイプにとってはこの「間」が生命線で、「間」がなくなると打ち急ぎなどのミスを呼び、不調の原因になってしまうのです。
ちなみに、河本選手の強みは、この「間」のあるリズムが非常に安定しているところにあります。リズムが安定しているということは、ミスが少なく、ショットが安定しているということ。それが結果として、プレーの集中力につながり、プレッシャーがかかった場面でも崩れない強さにつながっているのでしょう。
スウィング以外の所作も注目してみよう
さて、そんな河本選手のリズムは、同じA1タイプの人には是非参考にしてもらいたいところですが、そのとき、スウィング動画だけでなく、歩く姿や、クラブを抜いてセットアップに入る動作、プレーとプレーの合間の仕草などをよく見てみるとよいでしょう。
よく、「同じリズムでスウィングしろ」と言われます。しかし、歩くときにリズムやテンポが速くなってしまったら、いつもどおりにスウィングすることは難しくなります。スウィングをしていないときも、常にいつもどおりのリズムをキープしているからこそ、いつもどおりのリズムでスウィングできるわけです。その点において、河本選手は、プレー中のリズムが非常に安定して、それがスウィングリズムの安定につながっているように見えます。ですので、河本選手を参考にするのであれば、スウィング以外の動作や仕草も、よく観察してもらいたいのです。
おすすめは、試合に勝ったときのプレーです。そのとき、どんなリズム、動作、仕草でプレーをしているのか、よく観察して、イメージに焼き付けてください。タイプの違う人には共感できないかもしれませんが、同じA1の人であれば、それを見ているだけでも、スウィングやプレーにいい影響を与えてくれるかもしれませんよ。
初のメジャー制覇を達成した河本結のドライバー!【JLPGA公式X】
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A1タイプ
A2タイプ
B1タイプ
B2タイプ

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。






