「みんなのゴルフダイジェスト」のフォロワーの間で根強い人気を見せているのが、4スタンス理論に関する記事である。そこで、今回は4スタンス理論とはどのようなものなのか、あらためて追いかけてみることにしよう。第17回はPGAツアー16勝、うちメジャー2勝を挙げているジャスティン・トーマス選手を見ていくことにしましょう。今季は、まだ勝ち星のないトーマス選手ですが、彼は、タイガー・ウッズ、ネリー・コルダ選手と同じA2タイプです。
画像: ジャスティン・トーマス(写真は26年全英オープン、R&A提供)

ジャスティン・トーマス(写真は26年全英オープン、R&A提供)

まず、飛球線後方から見ると、フォローからフィニッシュにかけて、前傾角度をほどき、体を起き上がらせてI字型のフィニッシュを取っていることがわかります。これはパラレルタイプ(A2とB1)の特徴です。

画像: フォローからフィニッシュにかけて、前傾角度をほどき、体を起き上がらせてI字型のフィニッシュを取っている

フォローからフィニッシュにかけて、前傾角度をほどき、体を起き上がらせてI字型のフィニッシュを取っている

次に、体の正面から見ると、ダウンスウィングからインパクトにかけて左足にしっかりと乗り込んでインパクトを迎えていることがわかります。このように、前足となる左脚を軸にパワーを引き出すのがAタイプの特徴で、結果として彼のタイプがA2と判断できるというわけです。

画像: ダウンスウィングからインパクトにかけて左足にしっかりと乗り込み、左脚がほぼ垂直な状態でインパクトを迎える

ダウンスウィングからインパクトにかけて左足にしっかりと乗り込み、左脚がほぼ垂直な状態でインパクトを迎える

トーマス選手の魅力は、なんと言ってもナチュラルでシンプルな体使いとプレーにあります。ムダなこと、余計なことはせず、すっと動き出したら、すっと打ってしまう。それは、自分のやりたい動き、打ちたい球などが整理できていて迷いがない証拠であり、それが結果的に、攻撃的で精度の高いプレーにつながっているのです。

さて、このシンプルなプレーとリズムは、A2タイプの方にはぜひ参考にしてもらいたいところです。A2タイプは、4つのタイプのうち、もっとも物事をシンプルにとらえる傾向があります。そのため、A2タイプのプロには、トーマス選手のように、さっと構えて、さっと打ってしまうようなプレーヤーが多いのです。

たとえば、同じA2タイプの人であれば、ボールの後ろからターゲットを確認してから、ボールに構えて球を打つまでの雰囲気、ルーティン、リズムなどをマネてみるとよいでしょう。そうすることで、A2らしいムードが共感できて、いいリズムでプレーしやすくなるのではないでしょうか。

逆に、他のタイプの人は、A2のシンプルなリズムは、あまり参考にしないほうがいいかもしれません。とくに、動き出すまでのチェックポイントが多いB2タイプがA2のリズムをマネすると、プレーが淡泊になったり、そっけない感じが出たりして、プレーに集中できなくなる恐れがあるので注意してください。

写真/岩本芳弘

▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む

A1タイプ

A2タイプ

B1タイプ

B2タイプ

画像3: J・トーマスはA2タイプ! シンプルな打ち方を真似すべき人・NGな人【4スタンス理論で探す最高のお手本#17】

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)

ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。


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