
2025年マスターズ 3日目(撮影/岩本芳弘)
体の起き上がりと右足軸が “B1タイプ” の証拠!

フォローからフィニッシュにかけて前傾角度をほどき、体を起き上がらせていることが特徴的(撮影/岩本芳弘)
今回は、昨シーズンPGAツアー2勝目を挙げたスウェーデンのラドビッグ・アバーグ選手を見ていくことにしましょう。今後さらなる活躍が期待されるアバーグ選手ですが、彼はジョーダン・スピースや原英莉花選手と同じB1タイプです。
まず、飛球線後方からスウィングを見ると、フォローからフィニッシュにかけて前傾角度をほどき、体を起き上がらせていることがわかります。これはパラレルタイプ(A2とB1)の特徴です。

左足がその場から外れる動きが見て取れる(撮影/岩本芳弘)
次に、ドライバーのフルスウィングを見ると、インパクトからフォローにかけて、左足がその場から外れる動きが見て取れます。これは右脚を軸にインパクトしている(Bタイプの特徴が表れている)証拠で、結果としてアバーグ選手がB1タイプと判断できるというわけです。
アバーグ選手の魅力は、なんと言っても、動き出したらひとときも止まることなく、一瞬で体の面を入れ替えられるところにあります。この瞬時に体の面を入れ替えられるスウィングが、パラレルタイプの目指すところなのですが、そのためには途中で急激な力を加えないことがポイントになります。切り返しやダウンスウィングで力んでしまう人が多いのですが、途中で力みが出ると、その瞬間に動きは止まり、スムーズなスウィングを阻害してしまうので注意してください。
たとえば、アバーグ選手のスウィングを見ると、ダイナミックな動きでボールを強くとらえているため、力んで打っているように見えるかもしれません。しかし、実際には手先の力に頼らず、体幹部をしなやかに使ってスウィングしているため、ムダな力感はまったく感じられません。
試しに、音声を消した状態で、彼のスウィングを見てみるとよいでしょう。クラブの風切り音や、ボールをとらえるインパクト音がなくなれば、アバーグ選手の力感のない動きを感じ取りやすくなるはずです。あとは、ガチっと構えて、ドン!と打つのではなく、さっと動いてさっと打つ。そんなイメージを取り入れれば、動きの止まらないスウィングに近づけるのではないでしょうか。
また、動きを止めずに体の面を入れ替えるためには、動きを点でとらえないことも大切です。トップやダウンスウィングやインパクトなど、一瞬の形を意識すると、どうしてもそこで動きが止まってしまうので注意してください。B1タイプの人であれば、首幅の軸を意識し、首の付け根をピンニングして(ピンで留めたように動かさずに)、体の面を一挙動で入れ替える。そんなイメージでスウィングしてみるとよいでしょう。
【動画】ラドビッグ・アバーグのプレー動画【DP World Tour公式YouTube】
27 Amazing Ludvig Åberg Golf Shots
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A1タイプ
A2タイプ
B1タイプ
B2タイプ

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。
一般社団法人レッシュ・プロジェクト | ReashPROJECT







