【写真の記憶】③ ジャン・バンデベルデ「72ホール目の悲劇」
3打差リードで迎えた最終ホールで
まさかのトリプルボギー
1打1打を丁寧に、慎重に、苦労して、我慢して71ホール目まで積み重ねてやってきたゴール直前の72ホール目で、フランスのジャン・バンデベルデは悪夢と出逢った。1999年の全英オープンだった。この年はスコットランドのカーヌスティ・ゴルフリンクスで開催された。
最終日、最終ホールで2位に3打差をつけていたバンデベルデが、まさかのトリプルボギーを叩いてしまったのだ。
問題は、最終ホールのプレーだ。第1打をドライバーで右に押し出し、運よく隣のホールのフェアウェイに落ちて、浅いラフに止まった。次の第2打である。もうプレッシャーで腕の振りのバラ...