ベストの上をいくドライバー探し
現在使用中の『JGR』ドライバーは、ヘッド速度39~40m/sの宮里藍にとって、最高に飛ぶモデルだという。
「低スピンの打球を高く打ち出せるのが、私が飛ばせる条件。メーカーの担当の人に計測してもらったら、打ち出し角が16度で、スピン量が毎分1800回転。これで230~240ヤード出せているので、ほぼマックスですね」(宮里、以下同)
46.25インチと小柄な宮里にはかなりの長尺仕様ながら、ヘッドやシャフトなどの微調整により振りやすさを実現。
クラウンのたわみが高いボール初速を生む。その弾き感は「爆発力がある」とのこと。
リアルロフト9.7度だが、重心設計でスピン量を毎分1800回転前後に抑えている。
シャフトは『ツアー AD MT』を愛用。切り返しでの粘りとリリースの走り感が絶妙だ。
新しい「JGR」は武器になる
だが、契約先のブリヂストンは更なる飛距離アップを模索し、新しい「JGR」のプロトタイプ「P01-7」を提案。宮里用には重心を浅めにして振りやすくしたことにより、ヘッド速度アップと高弾道化を狙ったという。
「新しいのは、打ち出しがさらに高くて安定感があるし、何より球がねじれないのがいい。この直進性はメジャーで武器になります。キャリーも魅力的ですね」
「メジャー制覇には『あと5ヤード』が必要なんです」と話す宮里。8月の全英女子オープン、そして9月のメジャー最終戦、エビアンマスターズに向けて、新ドライバーの投入があるかどうか、注目だ。
この記事は、現在発売中の月刊ゴルフダイジェスト9月号掲載の連載「マイクラブ・マイギアを語ろう!」より。本誌では、ドライバーのみならず、宮里藍のメジャー制覇への野望が詰まった14本すべてが詳細に紹介されている。ぜひ、参考にしてみよう!
写真/有原裕晶