こだわりは“顔”より“打感”と“抜け感”
ミズノの看板プロだった父の影響もあり、クラブはミズノひと筋。ミズノのプロ担当も、父・良兼から親子2代にわたってメンテナンスし続けているという。
川岸が得意とするアイアンのスタートは「MP-54」。その流れから「MP-59」に移行し、現在まで愛用し続けている。
「“打感”と“抜け感”が気に入っています。私は上からヘッドが入るほうなので、特に“抜け感”を大切にしています」(川岸、以下同)
そのため、ソール幅も薄めが好みだという。
「昨年、スウィングが良くなったぶん、コーチの助言もあり、ライ角を1~2度アップライトにしました。この調整でキッチリ飛距離も伸びました」
「このソールの跳ねない感じが好き」
跳ねすぎないバウンスの形状がお気に入り。
「上からヘッドを入れるタイプなので、ソールが跳ねるのはダメ。“抜け感”の良さを重視しています」
打感の良さと、スウィートエリアの広さを併せ持つ『MP-59』。ポケットキャビティの『MP-54』の流れを汲む
スウィングの改善により、9番を2度、他の番手を1度アップライトに調整。距離感が合うように。

ライ角を1~2度アップライトに調整
やさしいヘッドでも、トップブレードは厚すぎないものが構えやすくて好きだという。

厚すぎないブレード
4年ほど前から日本シャフトの「V90」のSを使用し続けている。バランスはD1で統一。

軽量スチールの「V90」を愛用
ミズノアイアンはイメージ通りの球が出ると話す川岸プロは現在、ニューモデルの「ミズノプロ518」をテスト中だという。
2017年マンシングウェアレディースでツアー初優勝を果たした川岸史果。10月には来シーズンの米ツアー出場権をかけたQT(予選会)にも参加する予定だ。今後、“怪物”と呼ばれた父譲りの飛ばしがアメリカで見られるかもしれない。

「飛距離の階段を考え抜かれたクラブたち」
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写真/岩村一男