シャフトで、打感も転がりもこんなに変わるのか
友人から「デラマックスにリシャフトした」と連絡があった。「40SRがぶっ飛ぶと話題のヤツ?」と聞くと、「いや、ぶっ飛んだら困る」と返ってきた。話が通じないと思ったら、リシャフトしたのはパターだという。そもそも、パターってリシャフトできるのか? というのが正直な感想だ。
パターに不満がなかった私は、彼のパターのことなど忘れていたが、久々に同伴して驚いた。勝負どころのパットをバシバシ決めてくる。外れても距離感が合っている。パターを見せてもらうと、マットブラックでカーボン繊維が見えるシャフトで、確かにカッコいい。
『デラマックス02P』と書いてある。通っている工房で薦められたらしい。打たせてもらうと、打感の違いに驚く。偶然にも、私が使っているヘッドと同じなのでショックが増幅する。
球の感触がズッシリと手に伝わるが、打感は軟らかい。綺麗な順回転で転がっていく。ドライバーのシャフトよりかなりお手頃なので工房を紹介してもらう。
重さは3種類、フレックスは2種類
重さは105、115、125グラムの3種類。パターシャフトなのにフレックスがあるのにも驚く。スチールシャフトと同じぐらいの『MH』、それより1フレックス軟らかい『M』の2種類だ。
スチールより方向性が良いように感じたのは、シャフトのネジレ(トルク)がかなり少ないかららしい。重さによって振り感が変わる。
そして、フレックスによってフィーリングも変わる。そんなに敏感ではない私でも軟らかい『M』がよりフェースに乗っている感じがしたので即決する。コースで使ってみると、ストロークが安定している。イメージ通りのラインを描いてカップに向かっていく。
この快感はなんだろう、グリーン上が楽しくて仕方ない。厳しいパットを決めるのはドライバーを飛ばすより快感だ! ベストスコアを更新したら、奴にお礼として一杯、いや心ゆくまで呑ましてやることにしよう。
※週刊ゴルフダイジェスト203年6月27日号より(TEXT/Motoharu Tajima PHOTO/Takanori Miki)