全米オープン初日、1アンダーで25位タイのビクトール・ホブラン。先日、ジャック・ニクラスがホストを務める「メモリアルトーナメント」での優勝が話題になった。
画像: 全米プロでB・ケプカに惜しくも敗れ2位だったビクトール・ホブラン。ノルウェー出身の25歳

全米プロでB・ケプカに惜しくも敗れ2位だったビクトール・ホブラン。ノルウェー出身の25歳

松山英樹に「やりにくい」と評されたビクトール・ホブラン

北欧ノルウェー出身なのに、なぜかこれまで南国のリゾートコースでしか勝てなかった。しかし今回はアメリカ本土であるのに加え、フィールドの厚いビッグイベントで栄冠に輝き「最高の気分」と喜んだ。

メジャー級の難しいセッティングに最終日の平均スコアは74.985。そんななか「70 」にまとめたホブランは、D・マッカーシーと並びプレーオフへ。1ホール目でティーショットをミスした相手を下し、ニクラスの目の前で通算4勝目を挙げた。

マヤコバ(メキシコのリゾート)で2勝、プエルトリコで2勝、2連覇したタイガー主催のヒーローワールドチャレンジの舞台もカリブ海のバハマ。「これまで勝ってきたのは、あまり目立たない試合ばかりでした。でも今回は我慢比べで勝つことができたのは大きい」と達成感を口にした。

「以前は攻めてスコアを伸ばすタイプのコースで勝っていたけれど、難コースでは攻めすぎてミスを犯してきた。だから今回はピンをデッドに狙わず賢いゴルフを心がけました」

マスターズ、全米オープンでローアマに輝いた実績を引っ提げプロ入り。コンスタントに好成績を挙げてきたが、メジャーなどのビッグイベントでは惜しいところで優勝を逃してきた。だが今季はザ・プレーヤーズ選手権で3位、マスターズ7位、全米プロで2位。攻めのゴルフを封印し、賢いマネジメントに徹することでメジャーにいつ勝ってもおかしくない成績を積み重ね、世界ランクも5位に浮上した。

以前「何かがずば抜けて上手いわけじゃないのに上位にいる。やりにくい」とホブランのことを評していた松山英樹は2日目65 で2位に浮上したが、16 位タイに終わっている。それでも体調が戻りつつあり、「やりたいことに近づいている」。シーズン終盤、松山の追い上げにも期待したい。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月27日号「バック9」より

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