米国、タイ、中国など環太平洋の大学が参戦し、日本がこれら海外の大学を迎え撃つ構図。日本からは、日本大学、東北福祉大学、法政大学、明治大学など14校が出場。米国はサンノゼ州立大(男子)、ウエスタン・カロライナ大学(女子)、ハワイ・パシフィック大学(男子/女子)の予定。タイからはチュラロンコン大学(男子/女子)、韓国は韓国体育大学など合同チーム、中国は深圳大学の出場が予定されている。
競技方法は18ホールストロークプレーで、3日間54ホールの合計ストロークで個人戦の順位を決定する。団体戦では男子、女子ともに5名までの出場を認め、上位4名3日間の合計ストロークで順位を決定。
新規大会を主催する意義を、UGSLの和田光司理事長は次のように話した。「世界レベルのプレーヤー育成のステージを学生時代に用意したいというのが動機。太平洋を囲む国々から強豪大学チームを招き、世界レベルにチャレンジする環境をつくりたい」
同リーグ立ち上げの記者発表会に、ゲストとして出席した日大出身の堀川未来夢、東北福祉大出身の蟬川泰果、松山英樹(ビデオ出演)も口々に、「大学時代にこんな国際的な交流の機会があってほしかった」と。堀川は、「海外メジャーに出た27歳になって初めて外国勢と顔を合わせた。意思疎通する言語問題も含め、もっと早く海外との交流があれば、萎縮することも少なかったと思います」
学生のゴルフを統括する日本学生ゴルフ連盟へ、この新規学生国際大会への見解を尋ねると、系列の関東学生ゴルフ連盟より、以下の返答があった。「当連盟は学業との両立を目的としており、選手育成を主目的とするUGSLとは理念が異なることから、特に賛同も反論もありません。選手のレベルを底上げするという意味では、良い取り組みだとは思います」
全国の学生体育会ゴルファーを包括する学生ゴルフ連盟とUGSL、双方のスタンスの違いは明確であり、別の団体という認識を取っていた。
UGSLの第1回大会は、9月6日~8日の3日間。会場は北海道の札幌リージェントゴルフ倶楽部 旧コース。一般客もギャラリーとして受け付けるという。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月1日号より