昨年までは9月から新シーズンが開幕となっていたが、今年から新シーズンは年が明けて1月から。今年の9月14日~17日のフォーティネット選手権に始まり、11月16日開幕のRSMクラシックまでの全7試合は「2023年フェデックスカップフォール」という新たな枠組みで開催される。日本開催、10月19日開幕のZOZOチャンピオンシップも当然含まれている。
フェデックスカップフォールの目的は、今季のポイントランク51位以下の選手が来季の出場資格順位を上げること。今季獲得したポイントに同シリーズで得たポイントを合わせ最終順位が決まるため、結果次第で2024年に開催される昇格試合への出場が可能になる。さらに熾烈なシード争いが繰り広げられる。
従来通り、来季のシードはポイントランク125位まで。圏外の選手がここで一気に順位を上げればシード権を確保できるほか、優勝すればマスターズなどのメジャー、2024年1月の開幕戦ザ・セントリー(昇格試合)への出場も可能になる。ただし、1月から始まる来季のフル参戦権を得られるのは、フォール終了時点の51位から70位まで。71位でプレーオフ進出を逃したJ・トーマスや、72位のA・スコットなど今シーズン不調だったビッグネームにとって挽回のフィールドになる。一方で、すでに50位以内の選手はどうなるのか?
例えば、ポイントランク50位の松山英樹もフォールへの出場は可能。ただし、トップ50はすでに昇格試合への出場権を得ているため、追加のポイントは加算されない。ただし、賞金と世界ランキングには、ここでの成績が反映される。ちなみに、初戦のフォーティネット選手権にはM・ホーマの3連覇がかかっている、それが見どころのひとつ。背水の陣で挑むトッププロはもちろん、エントリー選手のラインナップにも注目だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年9月19日号より(WEB記事化に伴い、文章を一部変更しています)