タイガー、松山英樹が長く愛用し、世界中のゴルファーから憧れられるパターブランドの魅力を追いかけるシリーズ第3回。キャメロン独特のデザインアイデアはどんな時に生まれるのか。そして、超人気のレアモデル“サークルT”の始まりについて。

キャメロンは、アイデアが閃いたら、いつでもどこでも描く

画像: サークルT、スタジオステンレス、サーカ62など、スコッティ氏が生み出してきたパターのロゴが、びっしりと描かれた天板

サークルT、スタジオステンレス、サーカ62など、スコッティ氏が生み出してきたパターのロゴが、びっしりと描かれた天板

上の写真は、デザイナーであるスコッティ・キャメロン氏が実際に使用していた作業台の天板である。そこには、彼が今までに生み出してきたパターのロゴなどのアイデアが、所狭しと描かれている。

「スコッティ氏は、アイデアが浮かんだり、閃きがあったりすると、それをすぐに描き留めようとします。たとえば、食事をしているときであればテーブルクロス。それができないときはコースターなど。そのときどきの身近にあるものに、アイデアを残しておくのです」(スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン 廣田氏)

画像: パレットのアイデア画をSCOTTY CAMERON.J AT 09の文字が囲む。コースターの裏面

パレットのアイデア画をSCOTTY CAMERON.J AT 09の文字が囲む。コースターの裏面

例えば、絵画に使うパレットを模して作られたカラーサンプル(パターのロゴやサイトラインに入れる塗料のサンプル)のアイアン源泉は、コースターの裏に描かれていた。

画像: テーブルクロスに描かれた、スコッティ氏のアイデアのひとつ

テーブルクロスに描かれた、スコッティ氏のアイデアのひとつ

いつでも、どこでも、思いついたものを形にしておく。そんな彼の行動が積み重ねられた作業台は、そのものがまるでアート作品のようである。

キャメロンと言えば、いつかはサークルT

画像: 今野康晴が試合で使用していたサークルTのパター

今野康晴が試合で使用していたサークルTのパター

キャメロンマニアには説明するまでもないが、サークルTとは、「TOUR(ツアー)」を意味する「T」の文字を、円(サークル)で囲んだスコッティキャメロンのロゴのこと。もしくは、そのロゴが刻印され、ツアープロが使用することを目的として作られたパターを指す。(※基本は、ツアープロに支給されるモデルだが、ごく少数が市販されている)

もともとは、スコッティ氏が、PGAツアーに送るパターの箱に、市販モデルと区別するために書き込んでいた、Tを丸で囲んだマークがその始まり。

初期のモデルには、小さなサークルの中にTの文字が刻印されていたが、近年のモデルでは、大型のサークルTのロゴに「TOUR ONLY」「FOR TOUR USE ONLY」などの文字が加えられたデザインとなっている。サークルTのパターには、ツアープロの好みに応じて、細かな調整がなされている。素材、ヘッドの重さ、フェースの厚さ、ネック形状、ミーリングの深さ、ネームやロゴの刻印、ペイントのカラーなどなど……。それらを調整することよって、打感やフィーリングをカスタマイズしているのである。

画像: 同じサークルTでも、時代によって刻印のデザインは変わってきた。中には、ペイントされたドットにTの文字が描かれたものも

同じサークルTでも、時代によって刻印のデザインは変わってきた。中には、ペイントされたドットにTの文字が描かれたものも

サークルTのパターは、その世界的な人気と需要に対して、供給量が極めて少ないため、現在は非常に入手困難な状況となっている。キャメロンマニアであれば、一度は手にしてみたいと願うサークルT。持たざる者は、それを手にする日を夢見て、今日もネットで情報を集め続ける。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年9月26日号、10月3日号より(PHOTO/Takanori Miki THANKS/スコッティキャメロン ゴルフギャラリージャパン・浜松シーサイドGC内)

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