開幕戦のザ・セントリーで得意クラブについて聞くと、即座に〝ドライバー〟の答えが返ってきた。「得意クラブで、自分のゴルフの強みもドライバー。理由は一番飛ばせるクラブだから」(アバーグ以下同)
「今、ツアーでは飛距離がアドバンテージになることが顕著。マネジメント的にもドライバーをできるだけ使うようにしています。ティーショットを飛ばせば、他のクラブのストレスが減るし、次がイージーになるケースが多い。だからドライバーの練習をいっぱいするし、練習場だけでなく、練習ラウンドでもドライバーを多く打つことを心がけています。飛ばす秘訣としては、毎回100%の力で振ること。基本が100%で、それでフェースセンターを外すケースが出てきたら、少しスロットルを閉じて、調整し直すという感じです」
使用モデルはタイトリストTSR2、シャフトはベンタスブラック。ロフト9度のヘッドをネック調整で9.75度に寝かせている。ボールはプロV1x。幼い頃、ゴルフ場に隣接する森でロストボール探しをしていたアバーグ。その当時からロストボールのお気に入りはプロV1シリーズだったという。
この組み合わせで、昨季のスタッツは、平均飛距離が317.1ヤードでツアー6位、フェアウェイキープ率が65.47%で27位。総合力のトータルドライビングは1位だった。さらには平均バーディ数(4.76)、パー4の平均スコア(3.91)、イーグル率( 75 ホールに1回)もツアー1位。まさに超の付く〝ドライバー〟ショットメーカーだ。
アイアンは、4IからPWがニューT100アイアン。昨年12月の男女混合ダブルス戦グラントソーントン招待の時に、前モデルのT100から現行のT100にスイッチ。「ロングアイアンではスピンが入るのに、ショートアイアンでは過剰なスピンが入りすぎない」と、お気に入り。2Iは、撮影時はT200とT-MB718の両方をテストしていた。
今季は、ザ・セントリーは47位タイだったが、3戦目のファーマーズインシュランスオープンは9位タイで徐々に調子を上げている。2~3月の試合、そして4月のマスターズ、飛ばし屋アバーグを覚えておきたい。
L・アバーグのクラブスペック
1W/TSR2(9.75度)・ベンタスブラック(6-X)
3W/ステルス2(15度)・ベンタスTRブルー(8-X)
5W/ステルス2(18度)・ベンタスTRブルー(8-X)
2I/T200(17度)・KBSツアーハイブリッド(105X)
2I/T-MB718(17度)・タイトリストカスタムフィッティングDG
4I~PW/T100・KBSツアー(130X)
AW/ボーケイデザインSM9(50度・54度)・KBSツアー(130X)
LW/ボーケイデザインSM10(60度)・KBSツアー(130X)
PT/オデッセイ ホワイト ホット VERSA ONE(3度)
BALL/プロV1x
※スペックは編集部調べ ※1Wはネック調整でロフト9度→9.75度 ※5Wと2本の2Iから1本を選んでプレー ※スペックやスタッツは2月1日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月6日号より(PHOTO/Blue Sky Photos)