まずはRS Fドライバーについて。「昨年冬までの森田プロは、2020年モデルのRSシリーズに市販品のSシャフトという一般的なドライバーを使っていましたが、昨年春、今年のトーナメント出場をイメージしてトレーニングを再開。そして、今回のスペックに至りました」(プロギア中村氏)
「ドライバーの長さは44.75インチ、ロフトは9.5度。昨年8月からの使用です。シャフトは数社のモデルを試して、その時点の森田プロのフィーリングに合ったのがディアマナ WS 50Xでした。今では、このスペックで『強振すると、少し左に行く傾向が強い』と、今後変更の可能性はあります。打ち方が良くなっていることもありますが、この2022年RS Fは『20代の時よりも飛んでいる感覚がある。でも飛ばそうとして強く振ると曲がるので、ダイキン(オーキッドレディス)では強く振らずにやっていました』とは本人の言葉です」
「ボールのつかまりが良くドローボールが自然に打てるドライバーが好みですが、左に大きく曲がるのはダメ。出球がターゲットのほんの少し右に出て、薄く戻ってくるのが理想です」
開幕週の練習日(写真)では3Wを入れずにフェアウェイウッドは5Wのみ(写真)。アイアンは3Iから。「5Wが飛ぶから、と3Wを外したセッティングを考えていましたが、(琉球GCの)パー3やパー5の2打目を考え、結局、4Iを抜いて3Wを入れて試合に臨みました」
「昨年、215~225Yを狙うためにRS UTの3Uと4Uを組んだのですが、重心距離の関係で上手く使えなかったのです。そこで、03アイアンの3Iと4Iを用意して試したところ、一発OK。森田プロはアイアン寄りの重心値が振りやすく、ヘッドコントロールもしやすいタイプで、結果、このセッティングになりました。01アイアンは『打感が軟らかく、高さも出て、球筋もコントロールしやすく最高です』と気に入って使っています」
48度・54度・58度の3本は、PRGR 0 TOURウェッジ。パターはピンの2021 DS72というマレットモデル。長さは33.5インチ。ボールはPRGR RS SPIN。「違和感なく飛ばせて、止められる」と2015年からモデルチェンジごとに新作を愛用。ナンバーの18は誕生日の1月8日から。
開幕戦( 36 位タイ)の部門スタッツは、平均飛距離255.63Yのランク2位と、本人の手応えどおり飛ばしは健在。2戦目の明治安田生命レディス ヨコハマタイヤは、疲労のせいかスコアを大きく崩して予選落ちしてしまったが、次はヤマハレディースオープン葛城(3月28日~)に出場予定だ。
森田理香子のスペック
1W/RS F ドライバー(9.5度)・ディアマナ WS(50X)
5W/RS フェアウェイウッド(18度)・ディアマナ WS(60S)
3I/PRGR 03 アイアン(20度)・三菱 OTi(85S)
4I~PW/PRGR 01 アイアン・DG 105(S200)
GW~SW/PRGR 0 TOUR ウェッジ(48・54・58度)・DG 105(S200)
PT/ピン 2021 パター DS72(3度)
BALL/RS SPIN
※スペックは編集部調べ ※スペックとスタッツは3月6日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年3月26日号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa)