ゴルフ界のレジェンド、アーノルド・パーマーに「キング・オブ・スウィング」と称され、あのタイガー・ウッズが彼のドライビングレンジで打つ球を一目見ようと駆け付けたという逸話を持つ伊澤利光。彼のDNAを継承している伊澤秀憲のノンフィクションをお届けする。

伊澤利光のDNAを継承する、甥・秀憲

そして時が経った現在、「伊澤塾のDNA」を継承している人物がいる。利光の実の甥にあたる「伊澤秀憲」である。

秀憲も幼少のころから叔父と同じく、ゴルフのイロハを叩き込まれた。現在は祖父の利夫と同じ指導者として、アマチュアからツアープロまで幅広く指導にあたっている。秀憲の指導理念の特徴は「正解がないこと」。これさえやればオッケーというテンプレートが存在しない。この考えに至ったのは伊澤塾で培った経験からだった。

画像: 秀憲も伯父の利光と同じようにゴルフのイロハを叩き込まれた

秀憲も伯父の利光と同じようにゴルフのイロハを叩き込まれた

「あの圧倒的な練習量と時間があるなかで、自分はサボる方向ではなく、どうやったら上手くなるのか? と工夫するほうに進みました。そして色んなことを試行錯誤する楽しさを学べました」と話す。

この「試行錯誤」という部分が秀憲の指導理念に繋がっている。彼は「自己構築」と呼び、自分自身で様々なことを試し、発見することで自分の型を創り上げることがゴルフを上達する上で重要な考え方としている。

さらに自己構築を行う上で自分の型のベースになるものがあると言う。それは「無意識に出る癖」だ。

「その人に何も考えずにスウィングをしてもらうと無意識で行っている動きが必ずあります。その無意識を活かしたスウィングを分析して色んな組合せから成り立っていることを理解すると再現性が高まると思っています」

その人が生まれ持った癖は体に染みついているいわば個性とも言える。その個性を活かしつつ、自分の型を創り上げていくのが「無意識ベースのスウィング」だ。

「無意識をベースにスウィングを創り上げるなかで噛み合っていない部分が出てきます。それを矯正するときは一度、有意識。つまり意識しながら反復します。この過程で一時的にパフォーマンスは落ちますが、それでも何千回、何万回の積み重ねで、ある時に有意識で取り組んでいたことが無意識の動きとして身につきます。この流れで一番大事なことは取り組みのクオリティと絶対的な練習量です」

画像: 秀憲の技術も伊澤塾で何度も反復し、無意識にできるようになった

秀憲の技術も伊澤塾で何度も反復し、無意識にできるようになった

無意識に出来る技術を増やしていく。その技術を身に着けるためには意識をして量をこなすことが重要。そしてこの量をこなすこと、そのなかで試行錯誤することは「伊澤塾の経験がベースになっています」と力強く話した。

「伊澤塾の考え方に体・技・心という順番を大切にしていたと思います。ゴルフの練習をたくさんするためには練習ができる体力を養う。その体力がつけばたくさん練習ができる。伊澤塾の練習はすべて裏付けがあると思いました」。

秀憲の信念である「正解が無いこと」を紐解くと、一人一人にあった正解探しをするためには自分自身で考えて試行錯誤を重ねる。そのためには練習量が必要であり、コツコツと反復していくことで”自分だけの型”が見つかると言う。秀憲のゴルフへの向き合い方にはたしかに伊澤塾のDNAが刻まれていた。

【プロフィール】
伊澤秀憲(いざわひでのり)/1991年6月生まれ。神奈川県出身。叔父伊澤利光の父であり、祖父の利夫氏に2歳からゴルフの英才教育をうけながら、ジュニア時代は同世代の松山英樹、石川遼らとしのぎを削ってきた。YOUTUBEチャンネル「アンダーパーゴルフ倶楽部」にてショートゲームを中心とした動画を配信中!

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