世界のゴルフファンを魅了し、ゴルフ界の顔だったタイガー・ウッズに釘付けだったのは秀憲も同じだった。記憶をさかのぼると幼少の時代に彼のパフォーマンスを目の前で体感していた。その時にプロゴルファーの凄さや憧れの気持ちを与えてくれた。秀憲から見たタイガー像を紐解くと、現在の指導現場で大切にしている部分の原点があった。

自分も誰かの好奇心を刺激できるように研磨する

そして自分自身の好奇心をくすぐられたあの時の感覚は現在の指導に生きている。

「憧れる気持ちだったり、技を見せてかっこいいと思われるような人になりたいと思わせてくれたきっかけでしたね」

秀憲はアマチュアはもちろんのこと、ジュニアからプロといったように幅広い層に対して、指導にあたっている。その時に共通していることは「好奇心を刺激する」ことだと話す。

「このレッスンをきっかけにもっとやってみたい! と、相手が前のめりになって自分からどんどん楽しんでくれるように心がけてます」

練習量ひとつとっても“やらされている“と“自ら進んでやりたい“と思えるのはどちらがいいのかと言えば後者だろう。目的に対してポジティブに捉えて行動し、達成する道のりでさえも楽しく感じられるわけだ。秀憲は自身のデモンストレーションを通して、その好奇心を刺激させられるかを重要視している。

だからこそ自分自身が様々なテクニックをデモンストレーションできるように、現在でも日々探求しているし、机上の空論だけでなく実際の体の感覚も含めて伝えられるように自己研磨を続けている。

タイガーに魅せられてから、さらにゴルフにのめりこんだ。その経験からレッスンでは様々な技を披露することで、少しでも相手の好奇心を刺激しゴルフを好きになってほしい想いがある

現在は幼少の頃には難しかったタイガーが見せてくれた数々のショットが打てるようになり「いずれタイガーに見てもらって答え合わせが出来たらいいなと思ってます」と永遠の憧れであることは変わらない。

秀憲にとって今も昔もタイガーは憧れの的であるのと同時に、現在のレッスンの道を歩む上で大切にしている“相手の好奇心を揺さぶる感覚“を体感させてくれた存在であり、紛れもなくゴルフの面白さをより引き込むきっかけを与えてくれた。そしてひと通りの思い出を話し終えた後に、「いつかタイガーに認められたら嬉しいですね」と、はにかみながら話す秀憲の表情にはどこかあの時の面影を感じた。

【プロフィール】
伊澤秀憲(いざわひでのり)/1991年6月生まれ。神奈川県出身。叔父伊澤利光の父であり、祖父の利夫氏に2歳からゴルフの英才教育をうけながら、ジュニア時代は同世代の松山英樹、石川遼らとしのぎを削ってきた。YOUTUBEチャンネル「アンダーパーゴルフ倶楽部」にてショートゲームを中心とした動画を配信中!

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