女子ゴルフの今季国内ツアー第20戦、大東建託・いい部屋ネットレディス最終日が21日、福岡県糸島市のザ・クイーンズヒルゴルフクラブで行われ、1打差単独首位から出た21歳の川﨑春花が8バーディ、ボギーなしの64で回り、ツアー新記録となる通算28アンダーで逃げ切った。2年ぶりの優勝を果たした前々週のミネベアミツミ・レディスからオープンウィークをはさみ、自身初の2戦連続優勝で今季2勝目、通算4勝目。99ホール連続ボギーなしのツアー新記録を樹立した(継続中)パリ五輪日本代表の山下美夢有が4打差の通算24アンダー2位。65で追い上げた佐久間朱莉が通算22アンダーで3位に食い込んだ。

"日本女子プロチャンピオン"はクロスハンドグリップで復活

画像: パッティングのグリップをクロスハンドに変えた川﨑(撮影/岡沢裕行)

パッティングのグリップをクロスハンドに変えた川﨑(撮影/岡沢裕行)

復調のきっかけは6月のニチレイレディスでパッティングのグリップをクロスハンドに変えたことだった。これが英断となり、前々週のミネベアミツミ・レディスで復活の3勝目。今大会も勝負どころのパットをことごとく決めて、2戦連続Vをつかみ取った。

「今日もいい距離のパットが入ってくれましたし、よかったと思います。クロスハンドは(6月の)サントリーレディスで予選落ちして、その日にパターが入らなかったので、クロスハンドにしたらいいかもしれへんと思ったんです」

今回の見事な2戦連続優勝でメルセデスランクは10位へ急上昇。次戦の北海道meijiカップ(8月2日開幕、北海道・札幌国際カントリークラブ島松コース)では3戦連続優勝の偉業達成に期待がかかる。

「(今後の目標は)まだ何も考えていないですけど、最近の感じは優勝を目標に頑張るというよりも、目の前の目標をコツコツとというほうが自分には合っていると思うので、そのスタイルを崩さずにいきたいです」

ガツガツと勝ちにいく雰囲気はみじんも見せず、強敵のプレッシャーは柳に風と受け流し、気づいてみれば”はんなり”と驚異的なスコアをたたき出す。底知れぬ潜在能力を持ちながら、自分自身がまだ半信半疑という、文字通りのダイヤモンドの原石。いつか持てる限りの光を放ったら−。きっと世界をあっと言わせるに違いない。

川﨑春花の2シーズンぶり復活優勝をプレーバック

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