「松山プロの練習法はアマチュアにも効きます」(丸山颯太コーチ)
丸山颯太プロコーチ
現在は比嘉一貴、佐藤大平、岩﨑亜久竜を教える若手パッティングコーチで、スコッティキャメロンとアドバイザー契約を結ぶ。また松山英樹プロをサポートする黒宮幹仁コーチがプロデュースする名古屋の「GOLSSYO(ゴルッショ)」でレッスンも行う。
PGAツアーの日本版公式インスタグラムにアップされ、ネット上で多くの意見が飛び交った松山英樹のパット練習法。さまざまな憶測を呼んだ松山英樹の練習法の“ホント”の意味を丸山颯太コーチに解説してもらった。
「多くの練習法があるなかで、一番アマチュアの方に取り入れてほしいのは、スティックでみぞおちとパターを繋げながら打つ練習法です。これは一見、胸でストロークするための練習法と思われがちですが、もっと多くの意味を持っています。それがライ角、ロフトの管理、そして手元の悪さの解消です。この一つの練習法でこれだけ多くの改善ができるのはかなり理にかなっています。松山プロだけでなく日本のトップ選手も取り入れている練習です」
また、4つの練習法に共通するのは「手打ちを防げるということです。体を使ったストロークが身につき、正確な打ち出しができるようになります」という。ひも結びやスティックなど、僕らでもやろうと思えば真似できる練習法。すぐにでも取り入れる価値がありそうだ。
松山のパット練習法① ひも結び打ち
背中から腕の外側を通るように紐を結びストロークする練習。背中にぴったりと張り付くように巻くことがポイントのようだ。
練習の効果:大きな筋肉でストロークできる
背中にある紐を感じながらストロークをすることで、手ではなく背中の大きな筋肉でストロークができる。
松山のパット練習法② アライメントスティック支え打ち
みぞおちとパターにアライメントスティックを付けたままストロークする練習。簡単にできる練習だが、効果は大きい。丸山コーチがイチオシの練習法だ!
練習の効果①:体でストロークができる
みぞおちとヘッドの距離を変えないように体でストロークしないとアライメントスティックがズレてしまう。手元の動きを抑えられる。
練習の効果②:インパクトロフトが安定する
みぞおち(支点)の動きとロフトが連動するため、インパクトロフトがイメージしやすい。安定したインパクトで打てるようになる。
練習の効果③:ライ角通りのインパクトになる
手と棒の位置関係が変わらないので、アドレス時から地面に対するライ角が変わりにくい。結果出球も安定する。
松山のパット練習法③ レール沿い打ち
アドレス時のシャフトの角度に沿うようにレールを置き、そのレールをな できるぞるようにストロークする練習法。
練習の効果:シャフトの軌道を整える
レールに沿うようにストロークすることでシャフトの軌道が整うとともに、ライ角とフェース向きが変わらずにストロークできる。
松山のパット練習法④ レーザーチェック
ヘッドに対してレーザーの線が垂直になるようにセットする。シャフトのねじれを確認する練習法。
練習の効果:シャフトのねじれを防ぐ
シャフトの回転がレーザーによって可視化できるため、シャフトがねじれないストロークする感覚を養うことができる。
写真/Blue Sky Photos
※月刊ゴルフダイジェスト 9月号「プロ汁! ごっくん。」より