ローアマ争いは2打差で決着!
アマチュアでただ一人アンダーパーで予選通過した15歳の岩永杏奈は最終日12位タイの2アンダーでスタート。3番でバーディを奪い、ローアマ争いを一歩リードした。
3日目を終えて岩永に1打差の森田彩音と2打差の福田萌維は前半のハーフでスコアを落とし、苦しい展開。
最終日5オーバーからスタートした倉林紅が69で回り3オーバーで、逆転のチャンスをわずかに残した。
ローアマはプロテストファイナルへの出場権が得られるため、アマチュアにとっては大きな特典。
すでにファイナルへ進んだ福田や倉林と高校1年で今年の受験資格がない岩永と違い、2次でファイナルへの進出ができなかった森田にとっては大きなチャンスだったが惜しくも再挑戦とはならなかった。
終盤の15番と17番でバーディを奪った岩永が1オーバーの福田を2打上回り、見事ローアマを獲得した。
15歳高校生の岩永杏奈(いわなが・あんな)
大阪桐蔭高校1年の15歳の岩永は5アンダー4位で決勝ラウンドに進み、1アンダーの16位でローアマに輝いた。
「(3日目)良い順位にいることで緊張して思うように体が動かなくて、ミスが続いてしまいました。最後に長いのが入って、良かったです」
最終日はスコアを1つ落としたが、アマチュアではただひとりのアンダーパーフィニッシュだった。
「(最終日は)ショットが悪かったんですけど、後半から気持ちを切り替えてプレーをできました。バーディを2つ取って、ローアマチュアを取れて良かったです」
今後は「来年の春の全国高校選手権で優勝と2年後のプロテスト一発合格」が目標だ。
17歳でプロテスト合格目指す福田萌維(ふくだ・めい)
日章学園高校3年の福田は、初日と3日目をアンダーパーで回り、1オーバーの22位。
「難しいコースでまずはパープレーを目標にプレーしていました。プロテストが近いので4日間の経験を積めるように予選通過できて良かったです」
小学生のころまでは野球とゴルフの二刀流だったが、中学でゴルフに専念。野球の経験がゴルフに役立っているという福田は運動能力の高さでプロテスト合格を目指す。
最終日逆転を狙った倉林紅(くらばやし・こう)
最終日69で回り、5オーバーから2オーバーの30位に順位を上げた倉林紅。東北高校を卒業し、今年の最終プロテストに進んでいる。
「決勝ラウンドに進んで、2サムでプロの方とラウンドできたことが大きな経験になりました。1カ月後に迫ったプロテスト合格に向けて今回の経験を生かして練習したいと思います」
イ・ボミが賞金女王で大活躍したころにそのゴルフに憧れてゴルフを始めた倉林。「来年はプロになって、また日本女子オープンに出場したい」と目を輝かせた。
プロテスト再挑戦のチャンスを狙った森田彩音(もりたあやね)
2日目と3日目で4つスコアを伸ばし、最終日に逆転でローアマ獲得を目指した森田彩音。
今年プロテスト合格を目指した森田は2次テストで落ちたため、ローアマで最終への"再挑戦"を目指していた。たが、最終日スコアを大きく崩し、”復活出場”のチャンスを逃した。7オーバーの48位に終わった。
「ローアマは意識していました。(最終日)前半でバタバタしてしまって、スコアを落としてしまいました。また来年プロテスト合格を目指して、日本女子オープンのようにプロの試合で経験を積んで、再挑戦したいです」
11月のオーストラリアオープンに出場する新地真美夏(しんち・まみか)
私立共立女子第二高校2年の新地は、初日から3日間「74」で10オーバーの55位。
「この大会を目標にしてきましたが、パーでしのぐのが精いっぱいでした。ただ、この1年技術は上がっていると思うので、11月の(ナショナルチームの)海外遠征(豪州オープン)で、結果を出せるように練習します」
高校を卒業しプロテスト合格狙う寺岡沙弥香(てらおか・さやか)
大阪学院大学高校を卒業後、プロテスト合格を目指している寺岡は、初日3アンダー4位でスタートしたが、2日目以降失速し、11オーバーの56位。
「ちょっとのミスがボギーとなって、3日目はリカバリーできずにボギーが重なってしまいました。プロテスト合格が目標なので、この経験を生かして、調整したいと思います」
PHOTO/Tadashi Anezaki