
毎年お祭り騒ぎのフェニックスオープン(PHOTO/Blue Sky Photos)
しかし人気は観客だけではない。オープン競技ということもあって、8人が試合出場のチャンスをつかめるマンデートーナメントがあるのだ。このマンデーに出場するための予選会がなんと8回開催される。しかも1回84名が定員で、計672名がすべて埋まり、ウェイティングリストまでできているとゴルフウィーク誌が伝えている。
驚くのはそれだけではない。フェニックスにあるグローバルアンバサダーというホテルが観戦ツアーパッケージを売り出しているのだが価格がなんと25万ドル。156円換算なら3900万円だ。
内容は、広大なスイートルームに2泊するのだが、まずプライベートジェットでの送り迎えからスタート。ホテルに着けばキャビアとシャンパンでのお出迎え。1000ドルの食事にフェニックスオープンのペアVIPチケット(コンサート付き)が付く。もちろん空港とゴルフコースへはプライベートカー・リムジンでの送迎もしっかり用意されているという。
超富裕層にすれば痛くもかゆくもないのかもしれないが、四大メジャーならともかくフェニックスオープンには、ちょっと似合わない? という声も多い。
というのも"ピープルズオープン"と言われるこの試合は、16番グリーンでビールカップが飛び交うのに象徴されるように、いわば羽目を外せる祭りのような雰囲気。最終日は試合後にそのままスーパーボールのTV観戦という流れで、仲間とワイワイやるのがフェニクスオープンの正しい観戦スタイル(?)だからだ。
いずれにしてもフェニックスオープンの全てが桁外れ。そういうことなら25万ドルの観戦ツアーもうなずけるか。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年2月11日号「バック9」より