1月に発生したロサンゼルスの山火事は地域に甚大な被害をもたらし、ジェネシス招待の会場だったリビエラCCは強制避難地区に指定されたため、同大会の開催を断念した。
画像: ロスの山火事、ゴルフ場も被災した

ロスの山火事、ゴルフ場も被災した

代替コースにサンディエゴのトーリーパインズGC・サウスCが選ばれ予定通り大会は開催された。メインスポンサーのジェネシス(韓国自動車メーカーの最高級ブランド)は大会を運営するタイガー・ウッズ基金、PGAツアーと共同で被災地への復興支援のため大会車両100台と現金800万ドル(12億円強)を米国赤十字などに寄付した。

大会では選手がマークしたバーディやイーグルの数に応じて各300ドル(約4万5000円)、ホールインワンには1万ドル(約150万円)を寄付。ツアーや企業だけでなくカリフォルニア出身の選手たちも支援に乗り出しロス郊外で育ったサヒス・ティーガラはソニーオープン・イン・ハワイからバーディ1つに100ドル、イーグル1つに250ドルを寄付する活動を続けている。

リビエラCCから東に50キロの住宅街に115年の歴史を持つ9ホールのパブリックコース、アルタデナGCがある。来場者の6割が有色人種で地域のオアシスだったが山火事で壊滅的被害を受けた。クラブハウスはがれきと化し、火災による有害廃棄物の保管場に指定された。

「夏までにプレーを再開したい」と願っていた人々にとって絶望的な現実だった。

「ここはあらゆるレベルのゴルファーに開かれ地域に密着したまさに憩いの場でした。この悲劇を乗り越え強くならなくては」とコースをこよなく愛する地域住民は口を揃える。昨年はカナダやオーストラリアで森林火災が発生しグレッグ・ノーマンのイースタンGCが被災。

今回は1万2000棟が被害に遭った。来年には全米女子オープン、28年にはロス五輪のゴルフ会場に決まっているリビエラCC。

東日本大震災の時もたくさんの復興支援活動を行ったアメリカのゴルフ界。今回も周辺の復興にPGAツアーや全米プロゴルフ協会などが中心的役割を果たすはずだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年3月11日号「バック9」より

LAの山火事

災害で影響を受けたゴルフ場

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