
ゴルフ用品メーカーのテーラーメイド社とNIL(肖像権)契約を結んだトランプ大統領の孫娘、カイ・トランプ
「私は子供の頃からの夢の一つだったテーラーメイドのチームの一員に正式になれたことを誇りに思っている。将来、私たちが何を成し遂げることができるのかと興奮している」と彼女はインスタグラムに投稿している。
彼女は今年の5月に18歳になる高校生。タイガー・ウッズの息子、チャーリー・ウッズも通うベンジャミン高校の生徒で、来年はマイアミ大学への進学が決まっている。
2歳からゴルフを始め、今やハンディ+0.5の腕前だが、実績はまだトランプ・インターナショナル・パームビーチでの2度の女子部門のクラチャン止まり。父親のトランプJrはもちろん、トランプ大統領も打ち負かしているが、ブライソン・デシャンボーやローリー・マキロイなどすでに多くのプロと彼女はラウンドしており、その技術は日々向上。周囲は有望性を指摘しているという。
オン3スポーツによれば、彼女の契約金は女子アマゴルファー最高の推定120万ドル(約1億8000万円)。もっとも、これは彼女のSNSのフォロワー数が540万人いるとかで、その影響力、インフルエンサーとしての価値からすれば、当然の金額とする声も聞く。とはいえ、そのフォロワー数の多さの要因は美人で大統領の孫娘という出自にあることは否めない。
NIL契約は、アマチュアスポーツといえども金がかかることからフロリダを含めて多くの州で大学のアスリートに認められてきている。しかし、高校生でしかもアマチュアゴルファーが、ゴルフの用品メーカーと実質のクラブ契約を結ぶというのは、疑問が残る気がしないでもないが、そこはなんでもありのトランプファミリー。
中国の故事「カイより始めよ」とは、偉大なことをなすには卑近なことから始めよ、という意味だが、カイ・トランプは将来偉大な女子プロになれるかもしれない。
▶孫娘カイとローリー・マキロイのラウンド風景を公式YouTubeで確認する
※週刊ゴルフダイジェスト2025年3月25日号「バック9」より