週刊ゴルフダイジェストで好評連載中の「オーイ!とんぼ」。主人公の大井とんぼと、イガイガこと五十嵐一賀が、女子アマチュアの夢舞台「オーガスタ女子アマ」に潜入。大会の様子をレポート!

オーガスタ女子アマの予選はチャンピオンズ・リトリートGCで4月2~3日の2日間で行われた。同コースはマスターズの歴代チャンピオンのひとりであるアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤーがそれぞれ9ホールを設計した27ホールを有するが、大会に使用されたのはニクラス設計の「Bluff」とパーマー設計の「Island」。パーマー設計の「Island」は川に囲まれ、一方のニクラス設計コースはドッグレッグやアップダウンもありながらも設計美を感じさせるメリハリの効いた作りで、全く異なった特徴になっている。

画像: パーマーのモニュメント

パーマーのモニュメント

パーマーとプレーヤー設計コースのスタートホール付近には設計者の名前が入ったモニュメントが設置されていた。「きれいな景観だけど、罠が待ち受けていて正確性が重要なパーマー設計コース。ニクラス設計コースはマネジメントが要求される。その違いがゴルフの面白さをいっそう感じさせる」(五十嵐)

各コースとも全く異なる特徴を有し、ホールごとに変化に富んで攻略は厄介。とくにグリーンにはどれも大きなアンジュレーションがあり、2段、3段になったグリーンも多数。とくに2日目はこのコースでの最後のラウンドということもあってか、プロトーナメントの最終日のような厳しい位置にピンが切られ、選手たちの勇気と技術力が試された。「ここを攻略しなければオーガスタナショナルにたどり着けない。選手たちに試練を受けさせている」(五十嵐)

画像: 大会では8番Hとして使用されたBluffの8番パー3

大会では8番Hとして使用されたBluffの8番パー3

大会で8番として使用された、ニクラス設計「Bluff」の8番パー3。グリーンは段差の大きな2段グリンで、下の段右手前にも大きな傾斜のついた「3段グリーン」ともいえる作り。右サイドを警戒して左を狙う選手が多い中、上段ギリギリを攻める”強心臓”を持つ選手もいた。

画像: 国内トーナメント以上の盛り上がりを見せた会場。「コースで観戦する人より、パブリックエリアを楽しみにしている人の方が多い。まさにお祭りだな」(五十嵐)

国内トーナメント以上の盛り上がりを見せた会場。「コースで観戦する人より、パブリックエリアを楽しみにしている人の方が多い。まさにお祭りだな」(五十嵐)

予選初日には大会コースレコードが飛び出すなど、ハイレベルな戦いが繰り広げられる中、日本の代表として出場した新地真美夏と倉林紅が決勝ラウンドに駒を進めた。たとえプロの試合が今すぐに行われても、攻略が難しいコースデザインとセッティング。さらにアマチュアの大会だと思えないギャラリーで盛り上がる会場の雰囲気はまさに唯一無二で、女子アマ世界一を決める夢舞台。この厳しい予選を勝ち抜いた32名の選手だけが、憧れの舞台・オーガスタナショナルGCで開催された決勝ラウンドでのプレーを許されることとなった。

イラスト/古沢優
※漫画家・古沢優がゴルフダイジェスト特派記者として今年、マスターズ会場で取材中

週刊GDの編集トリィのオーガスタ現地レポ

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