みんなのゴルフダイジェストのYouTube「みんゴルガチギアトラック」は、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太による、“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画。今回は、HONMA『TW767』ドライバーの、オフセンターヒットをした時のミスの許容性や直進性の高さをチェックをした。

両プロが初速の速さに驚愕! 本間ゴルフ『TW767 ドライバー』の試打動画をチェック

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『HONMA史上最大のMOI(慣性モーメント)でまっすぐ飛ばせる直進性追求ドライバー』というのが、今回試打する『TW767』のセールスポイントだ。

では、その直進性を生むテクノロジ―をみてみよう。クラブヘッドは、クラウンからソールまで全体をシームレスな一体成型カーボンパーツにする『カーボンロールテクノロジー』によってヘッド中間部の軽量化を実現。この中間部の軽量化によって生まれた余剰重量をバック側に20.5gの『チタン+バックウェイト』を配置することで、上下と左右方向の慣性モーメントの合計が10Kを超えたHONMA史上最大の慣性モーメントIを実現した、という。

さらに、直進性と共に『TW767』のヘッド特性に挙げられるのが高反発性だ。その高反発性を生み出すテクノロジーが『ニューバーチカルスリットフェース』で、特に打点の上下のブレに効果を発揮する、最も効率的な縦溝状偏肉フェースで、フェース面全領域で高い反発力を実現するため、打点がブレても初速が落ちない。さらに、フェース素材に高強度でたわみ戻り効果のある『β系チタン』を採用することで反発エリアが拡大し、ボールスピードの高初速化に貢献。

ということで、飛んで曲がらない機能満載のTW767なのだが、今回はその『直進性』と『高初速』に焦点を当てて試打をしていくとしよう。

画像: 試打は本間ゴルフ『TW767 ドライバー ヘッド(10.5度)』×『RK-04GT(Flex S、45.5インチ)』。カタログスペックはロフトが9度と10.5度がある

試打は本間ゴルフ『TW767 ドライバー ヘッド(10.5度)』×『RK-04GT(Flex S、45.5インチ)』。カタログスペックはロフトが9度と10.5度がある

ロフトの展開は9度と10.5度で、今回は10.5度で試打。シャフトは『RK-04GT(フレックスS、45.5インチ)』。使用ボールはタイトリスト『プロV1』を使用。

まず癸生川プロに構えた時の見た目の印象は、「すっごいきれい。フェースが超絶真っすぐで、人によっては右に向いて見える人もいるかもしれない」ということで、どうやら癸生川プロ好みの顔らしい。

事前にガチギアの試打で算出したこのクラブの適正クラブスピードである39m/s前後で、センターヒット、トウヒット、ヒールヒットの順に球を打っていく。

では試打開始!

■HS39m/s前後でストレートヒット

画像: HS39m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4データ(上)、GCクワッドデータ(下)

HS39m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4データ(上)、GCクワッドデータ(下)

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●38.9m/s
ボール初速●58.2m/s
打ち出し角●14.3度
スピン量●2723rpm
降下角●35.7度
キャリー●201.7Y
飛距離●225.2Y
打ち出し方向●1.5度右
スピンアクシス●3.3度左
SIDE●7.3Y右

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●4ミリトウ
Vインパクト●2ミリ低

打感と弾道を見ての二人の感想は。

癸生川: いい球だよ。クラブスピードは40m/s以下まで落としたほうが良い球になるような気がする。

小島: シャフトのしなり戻りが、クラブスピードが遅いほうが合う気がします。クラブスピードが45m/s、42m/sの時は、しなり戻っていない時に当たっている。そのせいで弾道が低いんだろうね。

癸生川: ロフトが立って当たっているからだろうね。

小島: クラブスピードがHS40m/s以下のほうが合いやすいっていう結論でしょうね。 

データを見ての小島プロの分析

クラブスピードに対してのボールスピードの比率で表されるスマッシュファクターはミート率とも言いますが、今回の試打で、45m/s、42m/s、39m/sで打った時に、このスマッシュファクターが全て1.50(最高値)だったんです。これは、過去の試打であまりないことです。だから、なかなか無いと言っていいくらい初速が速いんです。これはちょっとびっくりしました。だから僕のこのクラブの印象は、直進性よりも初速の速さのほうが強いです。

スマッシュファクターが高いということは、インパクトでエネルギーが効率良くボールに伝わっている証明で、これが1.50の最高値をマークしたことで、冒頭の、フェース面全領域で高い反発力を実現するため打点がブレても初速が落ちないという触れ込みの『ニューバーチカルスリットフェース』の効果が早くも証明されたようだ。

では、このフェースの効果が芯を外した時にも有効なのかを検証していこう。

■HS39m/s前後でトウヒット

画像: HS39m/s前後でトウヒットしたときのトラックマン4データ(上)、GCクワッドデータ(下)

HS39m/s前後でトウヒットしたときのトラックマン4データ(上)、GCクワッドデータ(下)

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●39.6m/s
ボール初速●59.3m/s
打ち出し角●14.3度
スピン量●2481rpm
降下角●33.2度
キャリー●201.1Y
飛距離●228.2Y
打ち出し方向●5.4度右
スピンアクシス●20.7度左
SIDE●2.3Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●19ミリトウ
Vインパクト●0ミリ低

弾道とデータを見ての感想を二人のプロの会話は。

癸生川: 凄いイイ飛び方をするね。

小島: スマッシュファクターはやはり『1.50』です。ただ、トウに当たるとボールスピードは出ますし、上下打点も0ミリで、下に当たっていないからやはりボールスピードは速く出ます。

トウヒットした時もミート率は高くボールスピードは速いという結果が出たが、これはインパクト条件の関係もあると小島プロ。そこで、ボールスピードが減じることが多いヒールヒットの場合はどうかをチェックしよう。

■HS39m/s前後でヒールヒット

画像: HS39m/s前後でヒールヒットしたときのトラックマン4データ(上)、GCクワッドデータ(下)

HS39m/s前後でヒールヒットしたときのトラックマン4データ(上)、GCクワッドデータ(下)

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●38.6m/s
ボール初速●56.6m/s
打ち出し角●15.9度
スピン量●2906rpm
降下角●39.9度
キャリー●194.3Y
飛距離●213.7Y
打ち出し方向●0.2度左
スピンアクシス●5.9度右
SIDE●6.2Y右

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●17ミリヒール
Vインパクト●4ミリ高

打感と弾道を見ての感想を二人のプロの会話は。

癸生川: ヒールで打った時はさすがに打感は硬い。でも弾道は曲がらない直進性があるなっていう印象。ヒールでもスライス回転が本当に少ないって思う。トウに当たった時は強弾道だよね。アゲンスト関係ありませんみたいな球に見えたけど。

小島: でも、トウに当たった時は球はつかまったじゃない。

癸生川: うん、つかまった。

小島: じゃあトウヒットは直進じゃなく、ドローじゃないの。

癸生川: じゃあ直進性って、“ド”ストレートってこと?

小島: まあ、“直進”性だからね。このクラブはトウに当たったら打ち出しが右に出て、その後にギア効果で戻ってきて、到達点はターゲットに対してはあまりズレない。でもヒールに当たった時は、左に飛び出すわけじゃなく直進っぽく飛ぶ。まあ、トウに当たった打球が真っすぐに飛び出して真っすぐに飛ぶというのは、なかなか難しいんですが。だからこのクラブのターゲット層はトウヒッターじゃないんだということじゃないんですかね。

小島プロのセンターヒット、トゥヒット、ヒールヒットのデータ分析

●ボールスピードはほとんど落ちていないのは凄い!
トウに19ミリズレてもボールスピードはセンターヒットと比べても落ちていないですね。一方でヒールに17ミリズレた場合、ボールスピードは1.6m/s落ちます。ただヒールヒットの打点が他の2つに比べてちょっと上に当たっているので、そのぶん、ボールスピードが減じることを考えるとほとんど落ちていないので、悪くないと思います。

●ヒールヒットのスマッシュファクターが1.47だが、ボールスピードは速い
スマッシュファクターが他の二つは1.50でヒールヒットだけ1.47と落ちましたね。ただ、センターヒットした時のボールスピード自体が速いので、ヒールヒットもボールスピードは速いです。この数値は、ボールスピードが速くないクラブが39m/sでセンターヒットで打った時の割合と変わらないくらいだと思います、これは凄いことです。

●39m/sで打って、この球の高さが出せている
打ち出しの高さはセンターとトウはほとんど変わらない、ヒールでも1度高くなるくらいです。スピン量はトウで300rpmくらい落ちて、ヒールは300rpmくらい増える、まあ普通です。落下の角度はセンター35.7度、トウ33.2度、ヒール39.9度と全て適正値です。当たり前のように言ってますけど、これって全部クラブスピード39m/s前後で打っているんですよ。39m/sは日本人の男性アマゴルファーの平均くらいですから、しっかり球が上がるクラブです。

●飛距離はヒールヒットはやや落ちる
キャリーはヒールヒットではちょっと落ちます。トータルの飛距離もヒールは12ヤードくらい落ちます。

●芯を外れても曲がり難いことは証明された
方向性としてはセンターが7.3ヤード右、トウヒットで2.3ヤード左、ヒールヒットで6.2ヤード右ですから、ターゲットラインから全部8ヤード以内におさまっています。この『TW767 』は、ボールの初速がクラブスピードの割合に対して速くて、なおかつ、芯を外れても曲がり難いというのは充分に証明できたと思います。

結論

画像: 試打を担当した癸生川喜弘プロ(左)とデータ分析を担当した小島慶太プロ(右)

試打を担当した癸生川喜弘プロ(左)とデータ分析を担当した小島慶太プロ(右)

試打をした本間ゴルフ『TW767』のクラブ特性に関してどういう印象をもったのか、二人の結論を聞いてみよう。

癸生川 見た目は綺麗な顔をしていて、そしてどこに当たっても飛ぶというのが印象的でした。

小島: まず、芯を外しても真っすぐ飛んで方向もズレないですよね。そして、ボールの初速が速い、それはイコール飛ぶということです。つまり直進性があって、初速の速さで飛距離の伸びを感じるクラブだと思うので、ぜひ試してみてください。

今回の試打では、本間ゴルフ『TW767』ドライバー直進性と高初速の実力を検証した。その結果は、39m/sというアマチュアの平均的クラブスピードで打った場合でも、直進性と高初速性能は充分に得られるということが証明されたと言っていいだろう。この結果に興味を持ったら、ぜひご自身でも試打でクラブの特性を体感してみてください。

みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では、本間ゴルフ『TW767』のオフセンターヒットの検証以外に、最適スピード帯の割り出しなども行っているので、より詳しく知りたいという人は、そちらもぜひご視聴を。

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