7年間で約2億ドル(290億円)。これはセップ・ストラカが優勝したトゥルーイスト選手権で、トゥルーイスト銀行が支払うスポンサー料金だ。
画像: 賞金総額40億円を超えるトゥルーイスト選手権。優勝したセップ・ストラカは約5億2000万円を獲得(PHOTO/Getty Images)

賞金総額40億円を超えるトゥルーイスト選手権。優勝したセップ・ストラカは約5億2000万円を獲得(PHOTO/Getty Images)

米スポーツビジネスジャーナルが伝えたところによると、年間にすると約2733万ドル(約39億円)。日本の男子ツアーの年間賞金総額が約33億円なので、優に上回る金額を支払っているという。

昨年までウェルズファーゴ選手権として知られクエイルホロークラブで開催されていたが、今年は全米プロが同コースで開催されたため、フィラデルフィアクリケットクラブ・ウィサヒコンCに変更された。

クエイルホローのあるノースカロライナのシャーロットはトゥルーイスト銀行の本拠地だ。スポンサーとしての最初の試合がクエイルホローで開催できないにもかかわらず、なぜこれほど高額なスポンサー料なのかと言えば、PGAツアーの初めてのシグネチャーイベントモデルとして契約したからだ。シグネチャーイベントは知っての通りトッププレーヤーを集めた超高額の試合だ。

アメリカメディアによると、これまでのシグネチャー大会はPGAツアーが任意に指定していたが、今後は冠スポンサーとしてシグネチャー大会を行うためには、これくらいの金額を支払わなければならなくなるとの見方が強まっている。PGAツアー最大の収入源はテレビの放映権。

しかしアメリカ全土で視聴率が伸び悩む中で、冠スポンサーの料金収入を大きく増やさなければ運営が賄いきれなくなっていると言えるだろう。そんなことから、ストラテジック・スポーツグループやPIF(LIVゴルフのスポンサー)などの外からの投資を呼び込み、PGAツアーエンタープライズを発足させている。

PGAツアーのジェイ・モナハンコミッショナーの任期が来年末に迫るとされる中で、そのエンタープライズのCEO選びが既に数名に絞られ佳境に入っているとも伝えられている。新しい舵取り役が最高のシナリオを描くことをアメリカゴルフ界は願っている。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年6月3日号「バック9」より

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