【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/30.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格（税込）/14万5200円（#5~PW）※すべてメーカー公表値
払い打ちでも抜けの良さを感じる
GD 今回はブリヂストン『258CBP アイアン』（以下、258）を兄弟モデルの『241CB アイアン』（以下、241）、『242CB+ アイアン』（以下、242）と比較しながら、分析してもらいます。“Bシリーズ“はアイアン本来の機能である「顔」、「打感」、「抜けの良さ」をコンセプトにしています。
松尾 そうですね。小ぶりなヘッドで操作性が良く、軟鉄鍛造で軟らかい打感、そしてモデル毎に異なるソール形状をしていますね。
「Bシリーズ」に『258CBP』が新たに加わった
GD 『258』を考察する前に、昨年先行して発売された『241』と『242』のおさらいをお願いします。
松尾 『241』はソールの前後が削り落とされていることで、抜けの良さが抜群でダウンブロースウィングと相性が良いアイアンでした。『242』は丸みがあるソール形状で、滑らせて横から払うスウィングでも性能が発揮できる設計になっています。他には『242』が『241』よりも、リアルロフト角が少し立てられているので、飛距離性能も求められていました。2モデルとも軟鉄鍛造で仕上げられ、手に残る軟らかい打感が共通していました。
GD スウィング特性によってクラブ設計の違いがあったわけでしたが、『258』はどんな性能になっているのでしょうか？
松尾 使われている素材やデータを紐解くと、より飛びを追求しているアイアンになっています。
GD 詳しい解説よろしくお願いします。
松尾 兄弟モデルは軟鉄の一枚モノでしたが、『258』はフェースにクロムモリブデン鋼が使われています。軟鉄よりも弾きが良く、反発性能を求めていることが分かります。合わせてリアルロフト角が『258』は30.1度と、シリーズの中で最も立てられています。
これらのことから『258』は飛距離性能に振られているモデルと言えます。さらに他の飛び系のような30度を下回るストロングロフト設定ではないので、飛びだけでなく、地面のあるがままからでもしっかりボールを上げられます。
『258』は反発の良い素材とセミストロング設定で飛びを追求している
GD 飛距離性能が強化されてはいるものの、打球を上げられて狙うアイアンらしさは失われていないわけですね。ブリヂストン『258CBP アイアン』はどんなゴルファーにおすすめですか？
松尾 ソール形状が兄弟モデルの良いとこ取りをしています。『242』のような丸みがある形状で横から払うスウィングでも扱えて、トレーリングエッジ側が削られていることで抜けが抜群です。
ここまでの分析を踏まえると、セミストロング設定を生かして、飛びと狙いを求めているゴルファーは試されるといいでしょう。
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