準々決勝は「低スピン対決」が目白押し!
GD では、「Aブロック」から予想をお願いします。Aブロック第一試合はプロギア「RS‐F」vsキャロウェイ「エリート♢♢♢」。ここは予選1位と16位の戦いです。
長谷部 ここは予選の順位そのままで「プロギア」が勝つと見ています。なぜなら『♢♢♢』は打ち手を選ぶモデルだと思います。私も打ってみましたが、エリートシリーズ3モデルの中で、際立った存在にしようとしている「キャロウェイ」の意図があるので、試打者との相性がはまらない限りは、「プロギア」が優位かと思います。
GD 続いて、リョーマ「マキシマムⅢタイプV」vsタイトリスト「GT4」。こちらは予選5位と12位の戦いです。
長谷部 「GT4」はロースピンモデルなので男子では優位なんですよね、昨年は「GT2」と戦って、「GT4」が負けているということがありますが、「リョーマ」は男子ではスピンが増えてしまう可能性を考えて、男子プロと男子アマの試打者が牽引して「GT4」が勝つと読みました。ただ波乱としては「リョーマ」がどこまで食い込んでくるか。ここはちょっと読めないところなので、女子プロの試打者の影響を大きく受けると「リョーマ」が勝つという波乱は十分あります。
GD 「GT4」が勝つと。次はプロギア「RS-F」vs「GT4」の戦いですね。
長谷部 この戦いは男子プロ、男子アマの影響を受けつつも、最終的には女子プロの影響を受けて「プロギア RS-F」が勝つように思います。これはですね、標準シャフトの設計も含めて「プロギア」が優位じゃないかなと見ています。
GD 「Bブロック」にいきましょうか。テーラーメイド「Qi35 LS」とピン「G440 HLマックス」。予選3位と予選14位の戦いです。
長谷部 ここも順位通りに順当に「Qi35 LS」が勝ち上がると見ています。インドアでの予選だと見えてこない“LSの強さ”が、屋外試打の実測では出るんじゃないかと思っています。強い弾道で「Qi35 LS」が勝つと見ています。「G440 HL」は軽量モデルということもあって、男子プロと男子アマには物足りなさがある可能性があります。
GD 続いてピン「G440 マックス」と本間ゴルフ「TW767 LS」。予選7位と10位の戦いです。
長谷部 ここは悩みました。「G440 マックス」の評価も非常に高く、プロも使っているドライバーになります。いわゆるインフルエンサーとかYouTuberの評価も高い「G440 マックス」なんですけど、「本間ゴルフ」のLSも重心を前に持ってきているところもあり、ここは「本間ゴルフ」が勝ち上がり、「Qi35」と「TW767」のLS対決を見たいということもあって、「本間ゴルフ」の勝ちと予想します。
GD その「Qi35 LS」と本間ゴルフ「TW767 LS」のLS対決の予想は?
長谷部 「Qi35 LS」のポテンシャルが高く、飛距離優位であることは間違いないので、方向安定性を含めて「Qi35 LS」が勝つんじゃないかなと思います。
GD 続いてCブロック。ピン「G440 LS」vs「Qi35 コア」。予選2位と15位の戦いです。
長谷部 「Qi35」の標準モデルの「コア」は、やさしい方向に調整されている「G440 マックス」とならいい勝負をすると思うんですけど、「G440 LS」は非常に飛びます。私も使用して実感しているところなので、ここは予選の順位通り2位の「G440 LS」が勝ちあがると見ています。
GD 次はGTシリーズに追加発売されたタイトリスト「GT1」とコブラ「DSアダプト LS」。予選6位と11位の戦いです。
長谷部 ここは面白い戦いのような気がします。クラブ的には「GT1」はやさしいモデルで「コブラ」はLSです。「コブラ」のLSはまだ打ったことがないんですが、一般評価を見るとLSでもやさしいという評価がありつつも、LSモデルらしい低スピンが実現できてるようなので、ここは下克上で「コブラ」の勝利。
「GT1」は先日の男子ツアーで阿久津プロが使用して勝ちましたけど、彼は「やさしいから飛ぶ」ということを言っていましたので、やさしさで選んでいるとしたら、コブラ「DSアダプト LS」のほうが飛ぶということで下克上がここで起きてもおかしくありません。
GD なるほど。予選11位が勝ち上がるということですね。準々決勝は「G440 LS」とコブラ「DSアダプト LS」のLS対決です。
長谷部 一発の飛びだったらコブラ「DSアダプト LS」が勝つ可能性はあると思うんですけど、D-1グランプリは試打者3人の平均値なので、「G440 LS」の安定性は抜群なので、ここは順当に勝ち上がるんじゃないかなと思っています。
GD 続いて「Dブロック」ですが、去年の覇者タイトリスト「GT2」とスリクソン「ZXi LS」。予選4位と13位の戦いです。
長谷部 ここはなんていえばいいのか「ZXi LS」は、まあまあのジャジャ馬だと思っています。ツアーでの使用者があまり増えてない、女子プロで確かに1名か2名いたかどうか。男子プロでも松山英樹プロ以外の使用者がいないと考えると、一発の飛びはあるけれども、平均値ではかなり厳しい言い換えるとトーナメントでは時々飛びすぎるのかな?
女子プロの試打者のパワーを見てもかなりしんどいはずなので、そうすると予選4位の「GT2」の安定性が強みを発揮するんじゃないかなという気がします。
GD 次がスリクソン「ZXi TR」とプロギア「RS」。予選8位と9位の戦いです。
長谷部 ここは予選8位9位ということで団子状態のところの勝負になりますが、期待を込めて「プロギア」を上げていきます。ポジショニングとしては「RSシリーズ」のやさしいモデルなんですけど、ギリギリ設計の「RS」が勝ち上がるんじゃないかとみています。
GD 次の戦い「GT2」と「RS」の対決は、去年のD-1グランプリを彷彿させるものがあります。
長谷部 そうなんですよ。「プロギア」がここでリベンジできるかどうかなんですが、「GT2」の安定度。発売からまだ1年は経っていないですけど、巷での人気を含め、安定度は間違いなくあるということを考えると「GT2」かな……。複合素材のクラウンの強みもここで発揮されるんじゃないかなという気がしますね。