教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華
エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や昨年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。
スタート前の練習にもつながる、朝イチのパットとラウンド終盤のパットの違い
ゴルフのラウンドにおいて、同じパッティングであっても「朝イチ」と「終盤」では状況が大きく異なります。これを理解して調整できるかどうかが、スコアメークに直結します。
まず朝イチのパット。スタート直後は体が硬く、まだグリーンの速さに目や感覚が馴染んでいません。特に練習グリーンでの転がりと、コースの実際の速さには微妙な差が生まれることがあるため、最初の1〜2ホールでのパッティングは“調整時間”と考えるのが賢明です。加えて、朝露や湿度の影響でボールが転がりにくいケースも多く、バーディやパーを奪いにいって、無理に入れにいこうとするとストロークが強くなりがちです。したがって、朝は“ラインよりも距離感”を優先する意識を持ち、「入れる」よりも「寄せる」という気持ちでタッチを合わせて打つことが大切になります。
一方でラウンド終盤のパット。こちらは体が温まり、リズムも安定している反面、疲労やプレッシャーが影響しやすい局面です。特に「あと少しで80台」「最後のホールでパーならベストスコア」など、状況によっては手が動かなくなるほど緊張することもあります。終盤のパッティングで大切なのは、“無駄な力みを取り除くこと”。朝イチとは逆に、距離感はすでに掴めているはずなので「ルーティンを守る」「一定のリズムで打つ」ことに徹するのが効果的です。

朝の2、3ホールは距離感を意識して、終盤はルーティンや一定のリズムを守ることが大切だ
このように、朝は「感覚を掴むための準備パット」、終盤は「集中力を維持するためのルーティンパット」と捉えると、同じ18ホールでもミスの傾向を減らすことができます。
そこで朝イチと終盤でのパッティングを想定した練習ドリルもご紹介します。
練習ドリル:朝イチ&終盤シミュレーションパット
①練習グリーンで最初に打つ10球は「カップに入れる」ことを意識せず、距離感だけを確かめる
②ラウンド終盤を想定し、自宅や練習場で「3球限定」「1回勝負」の練習を取り入れる。数を打つよりも「外せない」というプレッシャーを再現する
このように意識することを切り分けて、普段からこの2つの練習ドリルを朝の練習グリーンで取れ入れると、本番での18ホールの中でも安定したパッティングを行うことができるようになりますので、是非お試しください。
文/平田智(パッティング専門コーチ)
取材協力/エンジョイゴルフ福岡