レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回は「ドライバーのスライスが直るドリル」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本97】
画像: ドライバーが良くなるアイアンを使ったドリルを紹介

ドライバーが良くなるアイアンを使ったドリルを紹介

ドライバーでボールを真っすぐ飛ばすにはフォローでクラブを立てる

画像: ドライバーでボールを真っすぐ飛ばすにはクラブを立てる

ドライバーでボールを真っすぐ飛ばすにはクラブを立てる

GD 前回に引き続き、ドライバーのスライスを直す方法を教えていただきます。

原田 スウィングの基本は、両わきを締めて腕が体の前で上下に動くだけで、それに体の回転が付くんです。体の回転と腕の縦の動きが調和することできれいなスウィング軌道を描きます。

GD そのスウィングの基本はメリーゴーランドの木馬と回転台に例える説明が分かりやすいですよね。上下に動くだけの木馬が腕、回転する体が回転台で、回転台が回っていることでただ上下しているだけの木馬がきれいな曲線、つまり楕円形のスウィング軌道を描くという例えです。

原田 その例えは分かりやすいですね。

GD そして、その動きの中でフォローサイドでは両ひじをたたんで左肩の上に担ぐんですよね。それが正しいリリースであり、そうすることによってフェースが開かずしっかりボールをつかまえることができるわけですね。

原田 結果、スライスにならないんです。最初に話したクラブを早く体の前に立てるとは、まさにこの動きのことなんです。

リリースが正しいとフィニッシュで右手首が甲側に折れる

画像: リリースが正しいとフィニッシュで右手首が甲側に折れる

リリースが正しいとフィニッシュで右手首が甲側に折れる

GD 確認ですが、手首を返すというか、手首をこねるような動きは正しいリリースではないのですね?

原田 はい。両ひじをたたんで肩に担ぐ。これこそが正しいリリースなんです。

GD それで、この左手ドリルと右手ドリルを繰り返しやって動きを身に付ければ、フォローサイドで両ひじをたたんで左肩の上、左耳の近くに担ぐようにする。別の表現ではクラブを体の前に早く立てること、すなわち正しいリリースができるようになり、そうすればフェースが開かないのでスライスから卒業できるんですね。

原田 そういうことですね。

ボールに当たる前にひじをたたむ感覚が必要

画像: ボールに当たる前にひじをたたむ感覚があると、クラブが立って、いいフィニッシュが取れる

ボールに当たる前にひじをたたむ感覚があると、クラブが立って、いいフィニッシュが取れる

GD で、その両わきを締めて両ひじをたたんで左肩に担ぐという動き、つまりクラブと体の前で早く立てるのはどのタイミングで行うのがいいのですか? インパクトの直後とかですか? そこがまだよくつかめていません。

原田 ボールに当たる前にひじをたたむ感覚がほしいですね。

GD それではボールに当たらないような感じがします。当たってもトップするような…。

原田 それは心配いりません。ボールに当たる前にひじをたたむ感覚でしっかりボールをらとえることができるんです。そのためにはこれも前に説明した「足組ドリル」が有効です。

正しい腕の振り方を覚える「足組ドリル」

画像: ドライバーをアイアンに持ち替えて、正しい腕の振り方を覚える「足組ドリル」(アドレス)

ドライバーをアイアンに持ち替えて、正しい腕の振り方を覚える「足組ドリル」(アドレス)

GD 足組ドリルは、右足を左足の後ろにして足を組んでボールを打つドリルですね。目的はバランスを崩さずに正しい腕の振り方を覚えることでした。やり方はテークバックは通常通りにして、振るときは体を正面に向けたままで両ひじをたたんで左肩に担ぐ。このときに両ひじはアドレスの位置と同じにすることがポイントでしたね。

原田 足組ドリルは正しい腕の動き方を感覚的に覚えるドリルですが、同時にフォローサイドで腕をたたむタイミングも覚えることができますよ。

GD 前にもやってみましたが、今改めて取り組んでみると、ボールに当たるか当たらないかくらいのタイミングで腕をたたむ感覚が合っているように思います。

原田 そのイメージはいいですね。で、両ひじをたたんで肩に担ぐときは右ひじが顔よりターゲット方向へ出ていくのはNGです。

GD それはかなり難度が高いです。どうしてもボールを打ちにいってしまうので、右ひじが顔よりもターゲット方向に出て行ってしまいますし、体自体がアドレスの位置をキープできずターゲット方向を向いてしまいます。

画像: 「足組ドリル」で両ひじをたたんで両わきを締めて肩にクラブを担げるようになると、ドライバーでもボールは真っすぐ飛ぶようになる

「足組ドリル」で両ひじをたたんで両わきを締めて肩にクラブを担げるようになると、ドライバーでもボールは真っすぐ飛ぶようになる

原田 確かに最初は右ひじがアドレスの位置で止まらずにターゲット方向へ出ていってしまうことが多いと思いますが、根気よく続けてください。ヘッドをボールに当ててからひじをたたむのではなく、当たる寸前に両ひじをたたんで肩に担ぐのがコツといえばコツですね。

GD この足組ドリルをやっていて、あることに気づきました。腕の動きって振り下ろして腕が伸びきったら両ひじをたたむ。そして肩に担ぐだけというシンプルな動きなんですね。つまり、テークバックで体が右を向いて、わきを締めてグリップをイメージクロックの11時の位置、つまり右耳の横まで上げたら、そこからボディーターンで左へ体を回転させながら両ひじをたたんで左肩に担ぐだけ。クラブを横に振る動きは微塵もありません。ただただ体の前でわきを締めて腕を縦に下ろして伸びきったら振り上げる。この動きは再現性も高いですよね。

原田 おや、いいところに気が付きましたね。だから、このドリルを私たちは「開眼できるドリル」と呼んでいます。それは続けているうちに「え、ゴルフってこんなに簡単なの⁉」という発見につながるからです。もちろんスライスに悩むこともなくなってきますよ。次回はスライスを直すための8つの方法のうちの7つめ、フィニッシュを説明します。

●原田伝一( 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/ 世田谷ゴルフスクールTAJIMA、梅里CC、ENゴルフレンジ、東名CC

ドライバーショットが良くなる基本を解説


This article is a sponsored article by
''.