
ジョーダン・スピース(写真は2026年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)
右足軸と体の起き上がりが特徴! スピースは青木功や原英莉花と同じ“B1タイプ”
今回は、PGAツアー13勝、うちメジャー3勝を誇るジョーダン・スピース選手を見ていくことにしましょう。今年で33歳となり、ベテランの域に達したスピース選手ですが、彼はアーノルド・パーマー選手、青木功選手、原英莉花選手と同じB1タイプです。

インパクトからフィニッシュにかけて体を起き上がらせている(撮影/岩本芳弘)
まず、スウィングを飛球線後方から見ると、インパクトからフィニッシュにかけて、前傾角度をほどき、体を起き上がらせていることがわかります。これはパラレルタイプ(A2とB1)の特徴です。

インパクトからフォローにかけて右足にしっかり圧がかかっている
次に、体の正面から見ると、インパクトからフォローまで、右足に圧がかかっていることがわかってもらえると思います。このように、後ろ足となる右脚を軸にパワーを引き出すのがBタイプの特徴で、スピース選手がB1タイプと判断できるわけです。
注目したいのは、フィニッシュまで振り切ったときの左ひじの位置です。スウィングを飛球線後方からスローで見ると、左ひじが体側(体の真横)よりも背中側に収まっているのがわかりますが、これはB1タイプならではの特徴と言えます。
【動画】原英莉花、ドライバースウィング後方【LPGA公式インスタグラム】
ちなみに、この特徴は、ダウンスウィングに表れることもよくあります。たとえば、同じB1タイプの原英莉花選手やジム・フューリック選手などを見ると、ダウンスウィングで右ひじが体側よりもかなり背中側に収まっているのがわかるはずです。
このように、極端な場合には、ダウンスウィングの右ひじの位置を見ただけでB1タイプとわかってしまうこともあるので、他の選手のスウィングを見るときの参考にしてみてはいかがでしょうか。
さて、スピース選手のスウィングを見て感じるのは、「いかにもパラレルタイプらしい動きで、打ちたいボールに対して自然に体を動かしている」ということです。体をねじることなく、上半身をその場で素早く入れ替えていくところ(※)などは、B1タイプの人たちには、とても参考になるのではないでしょうか。
(※)首の付け根を動かさず、右サイドを後ろ(背中側)に下げ、左サイドを前に出してバックスウィングし、右サイドを前に出しながら左サイドを後ろ(背中側)に下げてダウンスウィングすることで、体の面を入れ替えるところ
ここで大切なのは、手や脚の細かい動きにとらわれず、軸の意識を強く持って(動かさない部分を意識して)スウィングすることです。B1の人であれば、首幅の軸をイメージし、首の付け根を動かさずに、体の面を入れ替える。そんなイメージでスウィングできれば、自然にパラレルタイプらしい動きになっていくのではないでしょうか。
▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む
A1タイプ
A2タイプ
B1タイプ
B2タイプ

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。






