フェースは開いて閉じないとね!
15ヤードくらいのピッチ&ランはヘッドはパターのように真っすぐ出せば良さそうなきがするが、武市プロいわく、それがそもそも勘違いだという。
「フェースを真っすぐ出す? そんなことしたらボールが右に飛んでってしまうよ。フェースは開いて閉じないと、インパクトで当たり負けするし、ソールの滑りが使えません。だから、ヘッド軌道はイン・トゥ・インです。僕はフェースに『くの字』をイメージしてボールがその線上に乗るイメージで振ってます。こうすると自然とフェースが返るし、これが意外と簡単に打てるんだよね」(武市)

フェース面上に書かれた「くの字」ボールがこの線の上に乗っかるイメージで打とう
ポイントはフェースを開いて閉じる動きを入れること。インパクトからフォローにかけて、フェース面上にペンで書いた線上をボールが駆け上がるイメージを持つ。同時に、これはフェースを開閉して打つヘッド軌道のイメージでもあるという。これを頭に入れておけばフェースをしっかり返すピッチ&ランができる。

これがフェースを返したときの動き。ボールをくの字にフェースを沿わす!
グリーンに近い距離のアプローチは簡単に寄せたい。フェースをしっかり返すピッチ&ランならピンそばに簡単に寄せることができそうだ。もう一度基本のピッチ&ランを復習しよう。グリーン前のモヤモヤがなくなって、しっかりと打てるぞ!
武市悦宏(たけいち・えつひろ)1976年生まれ。2013年レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。週刊ゴルフダイジェストにて、雑巾王子のニックネームで現在、全国の有望なジュニアゴルファーたちのインタビュー連載を行っている
写真/小林司
(週刊ゴルフダイジェスト2016年7/12号より抜粋)