タイガーの最新セッティングを“撮って出し”
こんにちはケンジロウです。サウサンプトンのシネコックヒルズGCからお届けしております。USオープンの練習ラウンド火曜日が終わりました。今日はタイガー・ウッズのお話をひとつ。タイガーは月曜日の夕方からインコースを回り、今日は朝早くからアウトコースを回りました。
まずはこちらをご覧ください。
ラウンド後に撮った、タイガーの打ち立てほやほやの最新クラブセッティングです。最近アイアンとウェッジを新しいのに替えたんですよね。アイアンはそれまで使っていたモデルより少しヘッドサイズが大きくなったマッスルバック、その名も 「TW PHASE1 BLADE IRON」です。ヘッド長が長くなり、トップブレードがシャープに見えます。現地の関係者によれば、以前使っていたナイキの「VRプロブレード」に合わせて作ったプロトタイプとのことです。そう言われると似ていますよね。
ウェッジは、新作の「MILLED GRIND WEDGE」。このウェッジもタイガー用に作ったプロトタイプ。スルーボアじゃなく、重心がちょっと高めの模様。タイガーは56度と60度をチョイスしているので、アイアンとのロフト差がありそうですが、ピッチングのロフトを少し寝かすことで調整しているそうです。
そしてドライバーは「M3 460」。ロフトは8.5度でひとつ分“ロウアーポジション”に入れています。前出の関係者によれば、タイガーは元々スピンが多いタイプでさらにボールもスピンが多いモデルを使っているので、おもりの位置によって重心を前にし、スピンを減らして飛ばそうとしているとのこと。復帰してからのタイガーの物凄い飛距離の秘密はこういうところにあるんですね。
関係者の話を聞きながら、ソールのおもりの位置を見ていると、あるモノに気づきました。前側のおもりの中に木片がついているじゃないですか。
前出の関係者によれば、これは意図的にかませている木片で、打感をよくするために入れているとのこと。タイガーはとにかく打感にとにかくこだわる男で、このわずかな木片の挟み込みがタイガー好みの打感を生んでいるんですね。
んー、さすがタイガー。「クラブはなんでもいい」という最近の若手プロの流れとは一線を画したこだわり。
シネコックで大暴れしてほしいですね。
写真/岡沢裕行