米デイリーメール紙によれば、グレッグ・ノーマンと同居している義理の娘、つまり妻のカーステン・クトネルさんの継子が開いたパーティで、未成年の少女が飲酒したうえ、自宅敷地内で性的暴行を受けたという。
暴行したのはもちろんノーマンではない。継子の同級生Aさん(名前は未成年のために明かされていない)が、ノーマン邸のプールサイドで開かれたパーティで、用意されていたアルコールを摂取、朦朧としたなかで、やはり未成年の男子2人に性的暴行を受けたという事件だ。
つまり、ノーマンとクトネル夫人が未成年に酒を飲ませたうえ、Aさんの安全を確保できなかったということで、5万ドルを超える損害賠償を求められているのだ。
米国内でのグレッグ・ノーマンは厳格者のイメージ
これに対しノーマンの弁護士は、「事件そのものは完全に調査されて終えている。なぜ2年半も経ったいま訴えられるのか、意味がわからない」とニューヨークポスト紙に語っている。要は場所を提供したことと、未成年パーティの監督責任を、今になって問われているわけだ。
やや意外に思う人もいるかもしれないが、アメリカでグレッグ・ノーマンといえば、厳格で正直な人間として知られている。
ノーマンは、かつてキヤノンGHO(現在のトラベラーズ選手権)でプロトタイプのボールを使用したことがあった。すでにUSGAから認可を受けていたが、ボールの刻印が仮のもので、公認球のリストにはなかった。それを初日に気付き、リーダーボードに名前があったにもかかわらず、「ゴルフの尊厳を守るため」と自らを試合失格にしたこともある。
LIVゴルフとPGAツアーの統合話には蚊帳の外にされ、新団体のCEOにもなれず(CEOはPGAツアーコミッショナー、ジェイ・モナハン氏)。弱り目に祟り目といった、ノーマンの昨今だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年7月11日号より