スマートな見た目に盛り込まれたテクノロジーの数々
だから真っすぐ飛んで、上がる、止まる!
「安心感のあるやや厚めのトップブレードと、適度にオフセットした構えやすいヘッド形状が構えたときに安心感を与えてくれます。7番アイアンを打ってみましたがボール初速がとにかく速い。7番ではなく1番手上の6番のような感覚。弾きは強いのに、打感は硬くなくて、ヘッドサイズが大きいのでミスにも強い。これがハイテク中空アイアンの実力なんですね。重心が低く、球が上がりやすいので、ビックリするぐらい高さが出ます。これだけ高さが出るとボールの落下角も大きくなるのでグリーンで止められるアイアンです。
番手別設計とのことなので、試しに6番を打ってみたら、7番とは明らかな違いが感じられました。より球が拾いやすく、楽に球が上げられるんです。ボール初速が速く、6番ではなく4番アイアンかショートウッドのような飛び。ロングアイアンは球がつかまりにくいのですが、これは右に行かずに真っすぐ飛びます。24度とロフトが立っているのですが、ヘッドが大きいので難しさを感じさせません。自分も4番アイアンの代わりに入れたいくらいです。
9番も打ちましたが、9番はソールのスピードポケットも、トウラップもなく、見た目は普通のショートアイアン。それなのに普通のアイアン以上に飛ぶし、飛ぶのにスピンも入ってしっかり止まります。打感もスピードポケットの付いた上の番手とほとんど変わりません。
驚いたのはどの番手も直進性が高く、球のバラつきが少ないこと。さらに左右だけでなくタテの距離もほぼバラつかない。そして球の高さがどの番手でも32〜33ヤードで揃いました。高さが揃うからタテの距離が安定して、弾道のイメージが出しやすいんです。シャフトも純正にしてはコシがあってしっかりしていて、振り心地もどの番手でもほぼ同じ感覚で振れます。『Qi』アイアンはアイアンセットとしても、とてもよく考えられており、スコアメイクに力を発揮すると思います」(勝又プロ)
【合わせて読みたいオススメ記事】★★★★★ TaylorMade2024特集 ★★★★★
新統合システム設計
全番手で真っすぐ飛ばすために番手別に最適化したフェース肉厚、キャップバックデザイン、貫通型スピードポケットなど、すべてのテクノロジーを統合し、番手ごとに重心位置を最適化。各番手に求められる直進性、弾道の高さ、正確なショットをそれぞれの番手において発揮できるように設計。球が上がりにくいロングアイアンでは打ち出し角が大きくなるように。ミドルアイアンではスイートスポットを最大化。ショートアイアンではスピン量を増やしてコントロール性能を確保している。
①スチールヘッドのトウ側を削り、その余剰重量でさらなる低重心化を図り、高弾道を生む「トウラップテクノロジー」(#4~#8)
②中空ヘッドの内部には振動を減衰し、打感、打音を心地よくする「エコーダンピングシステム」を内蔵
③ソールに配された「貫通型スピードポケット」でヘッド下部の打点によるエネルギーロスを防ぐ(#4~#8)
④中空構造のスチールヘッドのバックフェース部をスチールより軽量な複合素材で閉じ、軽量化と低重心化を実現する「キャップバックデザイン」
⑤フェースエリアが大きくなったことでスイートスポットが大幅に拡大した
⑥ネック部を削った「フルーテッドホーゼル」で、さらなる軽量化と低重心化(#4~#8)
詳細はこちら
週刊ゴルフダイジェスト2024年2月6日号より