みんなのゴルフダイジェストのYouTubeでは、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太の二人による“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画「みんゴルガチギアトラック」を公開中。ローリー・マキロイやコリン・モリカワなどテーラーメイド契約プロがこぞって使用する『Qi10』ドライバーの打感や性能などを検証した。

画像: 試打クラブのロフト角は10.5度と9.0度、シャフトはどちらもメーカー純正の『Diamana TM50(フレックスS)』(写真は10.5度)

試打クラブのロフト角は10.5度と9.0度、シャフトはどちらもメーカー純正の『Diamana TM50(フレックスS)』(写真は10.5度)

関連記事①を読む:カーボンはチタンより優れているのか?テーラーメイド『Qi10 ドライバー』の到達点【ヘッドデータ分析で判明】

関連記事②を読む:「Qi10 MAX」は打点がズレてもボールが強い!【ガチ試打計測・動画あり】

関連記事③を読む:『Qi10 LS』はHS40m/sでも適正スピンで球が上がる!【ガチ試打計測・動画あり】

Qi10 × Diamana TM50(S・45.5インチ)を試打

クラウン部分のカーボン使用量を97%にアップした「インフィニティーカーボンクラウン」を搭載したことでヘッドのさらなる軽量化に成功。余剰重量をヘッド内部に再配分することで大きな慣性モーメントを実現した。さらに、第3世代の「60層カーボンツイストフェース」と、フェースを支える「新開発フレーム」を採用することで、インパクト時のボールへのエネルギー伝達効率を高め、ボール初速をアップ。これらのハイテク機能搭載により、ミスヒット時の無駄なスピンを抑え、飛距離と寛容性を兼ね備えたドライバーとなったというのが主なメーカー側のセールスポイントだ。

試打は『Qi10』のロフト10.5度と9度(ともにDiamanaTM50フレックスS)を打ち比べ、弾道とインパクト時の計測から得られたデータを基に比較。それぞれの特性について検証した。

試打を癸生川プロが行い、データ分析を小島プロが担当、得られた数値や弾道などからクラブの性能や特徴に切り込んでいく。計測にはレーダー式のトラックマン4とカメラ式のGCクワッドの2機種を使用。レーダー式とカメラ式の2つの機器で同時に計測することで、より正確なデータを得る“ガチ”試打を敢行。ボールにはプロV1、試打場所は実際のコース(今回も“アコーディア・ゴルフ 技術研究所”)で実施している。

画像: フィールドはアコーディア・ゴルフ 技術研究所。試打インプレションをする癸生川プロ(左)と小島プロ(右)

フィールドはアコーディア・ゴルフ 技術研究所。試打インプレションをする癸生川プロ(左)と小島プロ(右)

癸生川プロがHS46~47m/s(通常のスウィング)で試打

ロフト角10.5度を試打

10.5度の癸生川プロのインプレッションは、「打感は硬いわけでもなく、軟らか過ぎるわけでもなく。僕の感覚ではスピン量がちょっと多い(2845rpm)のかなと思うけど、見た目としては強めの良い球が出ているなという感じ。シンプルに“自分が振った通りに球が飛ぶ”という印象ですね」というもの。

『操作性の良さ』、『強い弾道』というのがプラスの印象で、『ややスピン量が多い』というのがマイナス印象で、『スピンが多い割には強い球が出ている』というのがクラブ的な特性と感じたようだ。

<トラックマン4のデータ>
クラブスピード● 45.9m/s
ボール初速● 67.4m/s
打ち出し角● 12.4度
スピン量● 2845rpm
降下角● 39.3度
キャリー● 246.4Y
飛距離● 268.2Y
打ち出し方向● 0.8度左
スピンアクシス● 1.7度右
SIDE●1.7Y左
<GCクワッドの打点位置>
H打点(横方向のズレ)● 1mmトウ
V打点(縦方向のズレ)● 3mm高

画像: 『Qi10』10.5度の試打データ。上がトラックマン4、下がGCクワッド

『Qi10』10.5度の試打データ。上がトラックマン4、下がGCクワッド

次に、データ分析の小島プロがコメントをする。

「データ的にはまったく曲がっていない状態(ターゲットラインからわずか1.7ヤード左で止まる)ですね。確かに極端にスピンが減るでもなく、極端に球がつかまるでもなく。こういう数字は僕は好きですね」と、データ的には好結果が出ていることを指摘。

ここで小島プロはスピン量が多い要因をシャフトに感じたのか、癸生川プロに「普段使っているモノよりは軟らかいシャフトになると思うのですが、どうですか」と、実際に振ったときの弾性などに関しての感想を求めたところ、「いや。ちょっとヘッドスピードが速い人でも使えるくらいの“しっかりさ”は感じるかな」というインプレッション。

ロフト10.5度の『Qi10』では、スピン量が多いのに強い球が出るという“嬉しい誤算”が生じたわけだが、同じスペックのシャフトを装着したロフト9度の『Qi10』を打ったときの結果はどうなのか。

This article is a sponsored article by
''.