2024年7月2日号の「週刊ゴルフダイジェスト」で取材した小暮博則プロは「スピンの利いたアプローチはプロや上級者に限ったではなく、意外と難しくないんです」という。「みんゴル」では、週刊ゴルフダイジェストの一部を抜粋し、これからの季節、あったほうが絶対に良い「スピンを利かせたアプローチ」の大事なことをお教えしよう!
画像: ワンランク上のアプローチを手に入れよう!

ワンランク上のアプローチを手に入れよう!

画像: 小暮博則プロ

小暮博則プロ

教えてくれた人:小暮博則プロ

「梅雨時にも生きてくる技術です!」

タイガーのショートゲームコーチだったStan Utley氏に師事し、世界水準の理論を習得。帰国後は企業ゴルフ部のコーチなど、アマチュア指導にも精力的。PFGA代表

クッションを使えない時こそスピンの出番!

いつまでも“転がし”だけじゃ上達しない

画像: グリーンエッジまで20ヤード、エッジからピンまで1ピン強の砲台という状況。ここは転がしたいが、雨の季節はキックが予想しづらい。「この場合、グリーン面に落としてスピンで止めるのが一番安定します」(小暮)

グリーンエッジまで20ヤード、エッジからピンまで1ピン強の砲台という状況。ここは転がしたいが、雨の季節はキックが予想しづらい。「この場合、グリーン面に落としてスピンで止めるのが一番安定します」(小暮)

「前提として最もリスクが低いのは転がし。スピンアプローチはステップアップの技です」と冒頭からスピンアプローチの位置付けを力説する小暮プロ。

「ひと昔前であれば、転がし一辺倒でスコアは出たかもしれません。でも最近、グリーン自慢のゴルフ場が多いですよね。メジャー大会のような速さや硬さのグリーンを売りにしたコースは珍しくなく、さらに砲台も多い。そこでスコアアップを目指すのに、ぜひトライしたい技なのです」

画像: 高速グリーンでおなじみカレドニアン・GC

高速グリーンでおなじみカレドニアン・GC

要するに、転がしだけで取れないパーがあるということ。さらに、これからの時季に特有の問題もあると小暮は言う。

「ツアーが開催されるコースはグリーン周りまで締まっていることから、手前でクッションを入れる計算もできますが、一般的なコースはグリーン周りが軟らかいことのほうが多く、雨がさらにそれを助長します。一方でグリーンの水はけが良く、グリーンは締まっていることも少なくありません。だからこそグリーン面に落とし、球を止める技術が必要となるわけです」

では、いざ実践。僕らにもできる? 「できます! 」(小暮)

初めてのスピンアプローチ 3つのステップ

STEP.1:身体をしっかり回す ←本ページで紹介!

STEP.2:芯を外して打つ 

STEP.3:スピードを上げる

イン・トゥ・インでヘッドをビュンビュン走らせる!

スピンアプローチの入り口は「速く振る」

「3つのステップさえきちっと踏めば、そう難しくありません」と小暮プロ。

「まずスピン量を増やすには、しっかりとヘッドを走らせることが不可欠です。『これじゃ飛びすぎる』と思うかもしれませんが“振って飛ばさない”のが本質。フェースを開いて構え、ロフトを立てて当てすぎないことで飛距離は抑えられます。イン・トゥ・イン軌道で長く球を押すことも大事ですね」

画像: フォローで体の内側から手は外れない!

フォローで体の内側から手は外れない!

ただし、手先で速く振ろうとすると打点は安定しない。あくまでも、わきを締めて体重移動を抑え、体の回転だけでヘッドを速く動かすことが重要だ。

「慣れないうちは左足体重で右かかとを浮かし、体を回してください。だんだん体の回転で振る感覚がつかめるはずです」

後述するが、ヘッドの入射角も関係してくるためフォローは低く。

体をしっかり回す4つの注意点

①ADDRESS 左足体重で右かかとを上げる

画像: 右足のかかとを上げることで、回転がスムーズになる

右足のかかとを上げることで、回転がスムーズになる

回転をスムーズに行うために、左足体重で右かかとを上げてアドレスする。さらにボールを普段より少し右に置き、フェースを開くことで「飛ばない構え」を作ることも大事だ。

②BACK SWING 体の回転主体で体重は左に乗る

画像: アドレスで作った左足体重をキープしたままバックスウィング

アドレスで作った左足体重をキープしたままバックスウィング

左足体重でターン。このとき両わきを締めることで、クラブがねじれず自然とインに上がる。アウトサイドに上げるとその後の動きが複雑になるので注意。

③IMPACT 手の位置はハンドレイト気味

画像: 写真右はNG例。「手が前に行くと球が飛びすぎるんです」(小暮)

写真右はNG例。「手が前に行くと球が飛びすぎるんです」(小暮)

ハンドファーストでインパクトすると、ロフトが立ってしまうため球が前に行く力にスピンが負ける。「スピンをかけたいときはハンドレイトくらいが良いです」と小暮プロ。

④FOLLOW 手の位置は低くインに振り抜く

画像: 「写真左が正しいフォローです。写真真ん中のように手が高いとスピンがかからず、写真右のように左ひじを抜くとヘッドが走らないんです」(小暮)

「写真左が正しいフォローです。写真真ん中のように手が高いとスピンがかからず、写真右のように左ひじを抜くとヘッドが走らないんです」(小暮)

手が高いフォローはアッパー軌道で振っている証拠。「これではスピンがかかりません。また、左ひじを抜くとヘッドが走らないことから、こちらもNGです」と小暮プロ。

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※小暮博則プロが教える3ステップのうち、「STEP2/芯を外して打つ」「STEP3/スピードを上げる」方法は2024年7月2日号「週刊ゴルフダイジェスト」か、下記の「Myゴルフダイジェスト」でチェックしてください!

※2024年7月2日号「僕にもできるスピンアプローチ」より一部抜粋

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