2014年に誕生したプロギア「RSシリーズ」が7代目にモデルチェンジしました。初代『RSナブラ01/02』から一貫してゴルフに真剣に取り組むゴルファーに向けた「RSシリーズ」は、7代目で高初速性能とやさしさの両立を目指しています。今回は3機種のラインナップの中でも操作性と高弾道に重きを置いた『RS』ドライバーを紹介します。クラブ設計家の松尾好員氏によれば「前作からの弾道の安定感が継承されながら、新たな変化もあった」と言います。前作とヘッドデータを比較すると、今作ならではの設計意図が見えてきました。

クセのない小ぶりな顔!

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打および計測ヘッドは7番、シャフトは「TENSEI FOR PRGR」でフレックスSです。掲載数値はすべて実測値となります。

クラブ重量が重く、クラブ慣性モーメントが大きくなっている。腕っぷしに自信があるゴルファー向けのスペックと言えそうだ

クラブの長さは45.13インチと「標準的」ですが、前モデルよりも1/4インチ短くなっています。クラブ重量が311.1グラムと「重く」、スウィングウェイトもD3.1と「大きく」なっている関係で、クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントが293万g・㎠と「大きく」なっています。計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが「46~47m/s」くらいのゴルファーにとってタイミング良く振りやすくなっています。

ヘッド形状は全体的にオーソドックスですが、兄弟モデルの『RS F』よりもトウからヒールにかけて縦の幅が狭く、横幅が広く見える外観になっています。さらに前モデルと同様に投影面積はやや小ぶり感があり、フェース角は前モデルの0.5度オープンフェースから、スクエアフェースになっています。

左が前作、右が今作。今作は前作よりもライ角がフラットに、フェース角がスクエアに設定されていることでターゲットに対して素直に構えやすい

実際に試打したところ、アドレスではスクエアフェースとフラットなライ角のおかげで、つかまり過ぎるイメージがなく、ターゲットに対して素直に構えやすいです。試打シャフトは適度なシナリ感とコシがあり、インパクトの再現性が良かったです。

前モデルと同様にやや小ぶり感のあるヘッドなので、ヘッド慣性モーメントは標準的ですが、ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが大きくヘッドの返りがゆったりしています。この特徴とスクエアフェースを活かしてストレートな打球を飛ばせます。

スイートスポットの高さがやや高重心設定になっているおかげで、適度なスピンが入った高めの弾道でフェアウェイを捉えやすいドライバーと言えるでしょう。インパクト音は『RS Xシリーズ』の中では最も高く、軽めの音が特徴的でした。

今回の「RS」ドライバーのみならず構えた時のヘッドの印象や弾道、スピンのかかり方などそれぞれ個性があることを踏まえると、実際にすべてを試打してから自分に合うものを選ぶといいでしょう。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年7月23日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

「RS Xシリーズ」の試打動画はこちらから

画像: プロギア『RS X シリーズ』ドライバー3種類をプロが試打! トラックマン&GC4で徹底分析! youtu.be

プロギア『RS X シリーズ』ドライバー3種類をプロが試打! トラックマン&GC4で徹底分析!

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