スコットランドのブレアゴウリーGCの"女性セクション"が100周年記念イベントを開催した。参加者たちはパーティで1920年代のファッションを身にまとい、その後ラウンドを楽しんだという。
画像: 100年前から完全男女平等のスコットランドにあるブレアゴウリーGC(PHOTO/Getty Images)

100年前から完全男女平等のスコットランドにあるブレアゴウリーGC(PHOTO/Getty Images)

1889年開場のブレアゴウリーGC。一体なにが100周年なのかというと、1920年に同GCの女性たちによる団体「ブレアゴウリー・レディスゴルフクラブ」が設立された後、1924年に同団体の別棟が立て替えられたのを機に男性と完全平等のプレー権利が与えられたことの記念。

それまでは女性のプレーは年間4カ月に限られ、ラウンドできる曜日や時間に制限が加えられていたが、これが100年前に撤廃されたというのだ。

「女性セクションは現在も成長を続けている。現在、300名を超える女性メンバーがおり、今年だけでも28名の入会者があった。100周年のイベントを私がキャプテンの時に開催できたことを嬉しく思っている」とゴルフビジネス誌に語っているのは、キャプテンであるエレイネ・ロブソーさんだ。

ちなみに世界最古の女性だけのクラブは、1867年設立のセントアンドリュース・レディスパッティングクラブ。1873年にはカーヌスティ・レディスゴルフクラブが設立され、女性たちは女性専用のコースでゴルフを楽しんだが、男性と同じコースで、かつ平等の権利でプレーできるようになったケースとしては、このブレアゴウリーGCはパイオニアだと言えるだろう。

それ以前はハイヒールでグリーンが荒らされたこともあり、女性ゴルファーのファッションなどの問題から完全な平等は難しかったのかもしれない。ブレアゴウリーGCでも1939年にクラブハウスが造られるまでは、男女が別棟となっていた。

ちなみにイギリスで女性参政権が認められたのは1918年だが、投票の年齢制限が男性と同じになったのは1928年。同GCは、これに先立って男女平等が実現したことになる。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月1日号「バック9」より

ゴルフ界にあった差別と歴史

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