今回は『ヤマハ インプレス ドライブスター タイプD ドライバー』を紹介します。今モデルの最大のポイントは新テクノロジーの「OCTA ANGLE CARBON FACE」。従来のカーボンフェースを超える強度と反発性能が詰まった性能を有するといいます。さらに打点ブレへのやさしさも追求し、驚異的な慣性モーメントを記録したヘッドになっているとのことです。クラブ設計家の松尾好員氏によれば「球のつかまり性能が高いドライバー」と分析しています。前モデルの『ドライブスター ドライバー』と比較しながら考察しました。

前モデルよりもさらに振りやすくなった

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打および計測ヘッドは10.5度、シャフトは「SPEEDER NX for Yamaha TM-425D」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。

スイートスポットが高いおかげでボールにスピンが入りやすく弾道が安定する

クラブの長さは45.25インチと標準的な設定で、クラブ重さは288.6グラムと「軽い」ですが、スウィングウェイトがD3.7と「非常に大きい」ので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントが288万g・㎠となっています。

計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが43〜44m/sくらいのゴルファーにとってタイミング良く振りやすくなっています。また前モデルのクラブ慣性モーメントが293万g・㎠だったので、今モデルは振りやすくなっています。
 
ヘッド形状は前モデルより横幅が広く、全体的に丸型で投影面積が大きいです。アドレスでは“フックフェース“、“アップライトなライ角“、“グースネック風の小さなフェースプログレッション“の組み合わせから、ボールのつかまりに特化した設計になっています。フェース面の丸みが非常に少なく、平らなフェース面も特徴です。

画像: 左が前モデル、右が今モデル。重心深度が深くなったことで横幅が広くなった

左が前モデル、右が今モデル。重心深度が深くなったことで横幅が広くなった

実際に試打したところ、アドレスではヘッド形状を考察した通りにボールがつかまえやすいイメージが湧きます。試打シャフトは軟らかめの設定ながらも素直なしなり感で、ヘッドスピードが40m/sくらいのゴルファーでも十分扱えそうです。

新しいテクノロジーである積層カーボンフェースが特徴で、重心深度が47.0ミリ(基準値:39.0〜40.0ミリ)と「非常に深く」設定されており、大慣性モーメントのヘッドを目指していることがわかります。また、非常に深い重心深度によりスイートスポットが高めの設定なことから適度にスピンが入りやすく弾道が安定。インパクト音はカーボンらしくない締まった音でした。

ヘッドの慣性モーメントが5760g・㎠(基準値:4600〜4799g・㎠)と「非常に大きく」、芯を外したミスに対するやさしさを求めた設計を狙っていることが考察できます。大慣性モーメントヘッドは同時にネック軸回りの慣性モーメントも非常に大きくなり、操作性が悪くなりボールをつかまえにくくなります。しかしボールをつかまえやすいヘッド設計にされているのでバランスの取れたドライバーになっています。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月8日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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