タイトリストのレップとして16年間PGAツアーとコーンフェリーツアー(下部ツアー)に同行し選手たちの要望に応えてきたヴァン・ウィーゼンビーク氏が来日。今回はZOZOチャンピオンシップとTOTOジャパンクラシック(JLPGA&米LPGA共催)でプレーヤーのフォローを行うとのこと。忙しく会場を飛び回る名物レップの通称“J.J”に所属選手のあれこれを聞いた。
画像: タイトリストのツアーレップ「J.J」ことヴァン・ウィーゼンビーク(撮影/有原裕晶)

タイトリストのツアーレップ「J.J」ことヴァン・ウィーゼンビーク(撮影/有原裕晶)

ZOZOで担当した主なプレーヤーはジャスティン・トーマス、ウィル・ザラトリス、マックス・ホーマの有名どころ。トーマスとは来日前フロリダ(トーマスはフロリダ在住)でクラブのフィッティングと新ボールの試打を予定していたが大型ハリケーンの襲来で中止に。

トーマスのドライバーはシーズン当初のTSR3からGT2に移行していてシャフトはフジクラから三菱・ディアマナプロトタイプに変わった。近々アメリカで来季に向けた本格的な調整をおこなう予定だ。

ザラトリスは6月のメモリアルトーナメントでTSR2からGT2にスイッチ。マックス・ホーマはGT3で戦っている。

トッププロのわがままなリクエストに応えるのは大変だが「それが私たちの仕事ですから」と笑顔のJ.J。「選手が理想とする球筋・弾道をどう道具で表現できるか。細かいニュアンスを汲み取って具現化していくのはやり甲斐があります」。

ツアーを知り尽くした彼にこれまで担当した選手でもっとも印象に残ったのは誰かを聞いた。

「2人います」とJ.J。ひとり目は? 

「ジョーダン・スピースです。彼はあらゆる球を操ることができる。低くも高くもフェードもドローも自由自在なんです。その衝撃はいまも忘れられません」

画像: J.Jは自由自在に球を操るジョーダン・スピースが印象に残っているという(撮影/Blue Sky Photos)

J.Jは自由自在に球を操るジョーダン・スピースが印象に残っているという(撮影/Blue Sky Photos)

10代でPGAツアーにデビューし19歳でジョンディアクラシックに優勝。メジャー4勝、ツアー通算13勝のスピースは手首のケガもあり(9月に手術を受けている)今季はポイントランク67位でトップ50入りを逃した。しかし数あるトッププロを見てきたツアーレップが驚くほどの才能の持ち主なのだそうだ。

もうひとりは? 「ラドビッグ・アバーグです」とスウェーデンの新進気鋭24歳の名前を出した。

画像: J.Jが印象に残った選手に挙げたラドビッグ・アバーグ(撮影/Blue Sky Photos)

J.Jが印象に残った選手に挙げたラドビッグ・アバーグ(撮影/Blue Sky Photos)

「とにかくショットが正確。飛ぶのに絶対曲がらない。末恐ろしい逸材です」

そういえばデビュー間もない彼をライダーカップのメンバーに抜擢したルーク・ドナルド欧州チームキャプテンも「彼のドライバーは天下一品。とにかくうまい」と絶賛していた。

まだPGAツアーは1勝だが2位に4回入っており現在世界ランク5位。昨年のフォールシリーズ最終戦RSMクラシックで優勝すると24年は第5のメジャー、プレーヤーズ選手権で8位、初出場のマスターズで2位と飛ぶ鳥を落とす勢い。あっという間にスターダムにのし上がった。

結果を見ればアバーグの才能は一目瞭然だがJ.Jが「衝撃を受けた」という時点でさらに信憑性が高まった。ZOZOには出場していないが近い将来来日して日本のファンの前で衝撃のプレーを披露してもらいたい。

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