ビッグデータなどのデータと、AIやIoTをはじめとするデジタル技術を活用して、業務プロセスを改善していく企業のDX化。ゴルフ場にも徐々に浸透しつつある。
画像: システム運用開始以降、雨予報でキャンセルしていた客が、料金が発生するならと来場したり、天候がほぼ確定した後の直前予約が増えたというDX化(写真はイメージ)

システム運用開始以降、雨予報でキャンセルしていた客が、料金が発生するならと来場したり、天候がほぼ確定した後の直前予約が増えたというDX化(写真はイメージ)

顔認証や手のひら認証によるチェックイン、自動精算機でのチェックアウト、館内に設置したディスプレイで情報を発信するデジタルサイネージ。レストランではタッチパネルによるセルフオーダーに配膳ロボット。ゴルフ場におけるこうしたDX化は多くのゴルファーが体験済みだろう。

多くのゴルフ場が利用する基幹システムは、財務会計や人事管理、顧客管理などの主要業務を効率化するシステム。だが、サーバーやソフトウェアなどの購入に莫大な費用がかかる。そこで楽天グループは「楽天GORA」の提携ゴルフ場向けに「楽天GORA基幹システム パワード バイラウンドマスター」の提供を開始した。

予約状況や空き枠の照会といった予約管理、チェックインやスタート管理などのフロント業務、会員・顧客情報の管理・分析などの機能を装備。クラウド化(ネット上に設置した基幹システムにPCからアクセスする)によりコストを削減できるという。クラウド型基幹システム「グレインクラウド」を展開するグレインも、「グレインスマートTG」をオプションで提供開始。店舗向けサブスクリプション決済サービスと連携させ、プレーヤーはプレー終了後にチェックアウトせず帰宅できる。

チェックアウトの無人化によりフロントスタッフの業務効率化も達成。また、プレーヤー都合によるキャンセル時に発生するキャンセル料の回収も自動で行う。いまキャンセル料請求の業務負担、請求しても払わない未払い問題などが業者を悩ませているのだ。

同社によればシステム運用開始以降、導入ゴルフ場の週末のビジター来場者数が前年から増加。今まで雨予報でキャンセルしていた客が、料金が発生するならと来場したり、天候がほぼ確定した後の直前予約が増えたことが要因と考えられるという。

ゴルファーもゴルフ場もウィンウィンのDX化。さらなる広がりを見せるか。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年3月18日「バック9」より

雨ゴルフのキャンセル問題

ゴルフ場の効率化

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