
好調ガルシアLIV2勝目
136年の歴史を持つ香港GCは木々にセパレートされた狭いコース。距離は短くショットメーカー向き。大会最終日、ガルシアは3番パー5でイーグルを奪うと8番から4連続バーディで63をマークし昨年母国スペインのバルデラマ大会で挙げた初優勝以来LIV通算2勝目を挙げた。
「最高だった」とファイヤーボールズGCチームの真っ赤なユニフォームで個人&チーム戦を制したガルシアは上機嫌でシャンパンを飲み干した。
「最後まで諦めず(ティーショットを曲げた)18番では美しい4番アイアンでグリーンをとらえ素晴らしい2パットで締めくくれた」と声を弾ませた。
印象的だったのはLIV移籍以来最高の3位入賞を果たしたフィル・ミケルソンだ。充実したオフシーズンを過ごしたことを明かし「これまでとは違うスタイルでプレーしている」と54歳は進化を強調した。「LIVで優勝すること。メジャーであと1勝すること。それが目標だ」と過去3勝のマスターズに照準を合わせた。
もちろん17年の覇者ガルシアも4月にオーガスタの舞台に立つ。しかも今回が記念すべきメジャー通算100回目の出場となる。
「96年全英オープンでアマチュアとしてメジャーデビューした自分は、この節目(100回目)を満喫したい。とても興奮している。誰もが達成できる記録ではないので。早くオーガスタに行って楽しみたい」
もう1つガルシアが目指しているのは今年9月に開催される欧米チーム対抗戦ライダーカップへの出場だ。現状LIV勢の自力での出場はない。頼るは欧州チームのキャプテンズピックだが「ルーク(・ドナルド主将)とは連絡を取り合っている。チームに貢献したいので彼が僕に資格があると思ってくれたらうれしい」。
ライダーカップの欧州歴代最多ポイント獲得者の望みは叶うか?
※週刊ゴルフダイジェスト2025年4月1日号「バック9」より