スター選手に見る“飛ばし”の進化論【20世紀編】
ギア(道具)が進化するとともに、それを使う選手は、そのクラブで最大限の飛距離を出そうと、スウィングを変化させていきました。すなわちギア進化の歴史は、同時に、スウィング進化の歴史でもあるのです。
曲がるパーシモンから曲がらないチタンへ
70年代後半、カーボンシャフトが普及して、ドライバーの軽量化が始まりました。しかし、スウィングとともに飛距離につながる進化は、90年代まで停滞していました。これは“長尺化”できるヘッドの進化が遅れていたからです。
80年代後半、ヘッドが小さく、打点のズレると大きな曲がりを生むパーシモンから、曲がり幅が少なメタルに移りました。しかし、メタルヘッドで飛ばすには、...