飛んでも曲がったドライバーの安定が大きい
飛ぶけど曲がったドライバーの安定が、「最大の要因です」と本人。「オフの期間、ドライバーを中心にいろいろなメーカーさんのクラブを打たせていただき、開幕直後は『これかな?』という感じで選んでいましたが、5月のブリヂストンレディスの週にパラダイムを打ったら、とても良い感触があったんです。スピン量や打ち出し角などの数値も良く、その週から使ってみたら即戦力(笑)。芯に当たりやすく、大曲がりもなく、(2週後の)優勝にもつながったんだと思います」。
シャフトはツアーADのUB。「打ち出し角が低すぎるとキャリーが出なくなるので、そこを吟味して選んだシャフトです」。ロフトも9度のヘッドをネック調整で10度に変更して使う。ドライバー以外でこだわっている番手について聞くと……。
クラブ契約はフリー。UTは10年前のミズノ製
「14本全部です。今はクラブ契約フリーなので、こだわれるだけこだわっています。3Wはローグ。パラダイムも打ちましたが、私にはこっちが合うようで、飛距離もかなり出るので選びました。UTはミズノさんの10年ぐらい前のモデルを使っています。最近のUTは高性能すぎて、私が打つと上がりすぎちゃう。その点、このUTは適度な高さでラインが出て、ソールの抜けも良い感じ。同じヘッドの2代目です」
パターは、リッキー・ファウラーやウィンダム・クラークを優勝に導き、話題となった白黒ヘッドのオデッセイ・ヴァーサシリーズのブレードタイプ。「もともとブレードタイプが好きなうえ、このデザインを上から見ると、真っすぐ構えて真っすぐ引く、いいイメージが出るんです」。
現在のスタッツは、パーオンホールの平均パット数が1.77で8位。ドライバー総合指標のトータルドライビングが32 位、バーディ数は6位。飛ばすだけでなく、ゴルフ全体の安定感、充実度がうかがえるクラブ選びだ。(※スペックとスタッツは8月7日時点)
【川岸史果のミズノとキャロウェイで組む14本】
1W/パラダイム♦♦♦ドライバー(10度)・ツアーAD UB-5(S)
3W/ローグST♦♦♦フェアウェイウッド(15度)・ツアーAD UB-6(S)
3U・4U・5U/MP CLK ユーティリティ 2011年モデル(19・22・25度)・ツアーAD DI-85(S)
6I~PW/ミズノプロ223アイアン・N.S.プロ V90(S)
GW・AW・SW/S18ウェッジ ブルーIP(48・53・58度)・ダイナミックゴールド95(S200)
PT/ホワイトホット VERSA ダブルワイド(3度)
BALL/ブリヂストン ツアーB X
※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月8日号より(PHOTO/Tadashi Anezaki、Shinji Osawa)