みんなのゴルフダイジェストのYouTubeでは、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太の二人による“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画「みんゴルガチギアトラック」を公開。第2回目は、2024年1月10日発表のテーラーメイド「Qi10 MAX」の性能と打感をチェックした。

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テーラーメイド「Qi10 MAX」の試打開始!

今回、検証するのは、慣性モーメント10Kヘッドの打球の曲がりの少なさを、①ヘッドスピード『48m/s前後』と②『42m/s』でそれぞれ真ん中、トウ、ヒールで打った場合の数値で検証する。

試打クラブのスペック
ヘッド/テーラーメイド Qi10 MAX (ロフト10.5度)
シャフト/Diamana TM50(フレックスS) 

画像: ヘッド/テーラーメイド Qi10 MAX (ロフト10.5度)、シャフト/Diamana TM50(フレックスS)

ヘッド/テーラーメイド Qi10 MAX (ロフト10.5度)、シャフト/Diamana TM50(フレックスS) 

小島  まず、見た目はどうですか。

癸生川 クラウン部分が全部カーボンなので、つなぎ目がないので僕は構えやすいです。

小島  ヘッドの大きさはどうですか。

癸生川 特に大きさは感じないです。薄くなったのかなぁ。

小島  ヘッドを後方に8ミリ長くしたということなのですが、それに気が付かないくらい違和感がないということですね。構えた時の印象は。

癸生川 構えやすいです。

小島  ロフトは10.5度ですが、そのロフト感は。

癸生川 全く違和感ないです。

HS48m/s前後で真ん中打点を検証

画像: 48m/s前後のヘッドスピード、かつ打点がほぼ真ん中のトラックマンデータ(上)とGCクワッド(下)

48m/s前後のヘッドスピード、かつ打点がほぼ真ん中のトラックマンデータ(上)とGCクワッド(下)

打点はほぼフェース真ん中で打球はやや左。
クラブスピード(ヘッドスピード)/47.0m/s(Trackman)*以下TM
ボールスピード(初速)/67.8m/s(TM)
H IMPACT(打点)/1ミリヒール(GCクワッド)*以下GC
V IMPACT(打点)/6ミリ高(GC)
サイド(曲がり幅)/8.4ヤード左(TM)
スピン量/3382rpm(TM)

小島  フェースの真ん中から1ミリヒールで6ミリ上ですからほぼ真ん中で当たってますね。感触は。

癸生川 軟らかいですね。

小島  振ったときにヘッドとシャフトのバランスとしてはどうですか。

癸生川 走ってくれます。でもそんなに速い走りじゃないので嫌な走り方ではないです。

小島  方向は8.4ヤード左に。スピン量は3382rpm入っているけれど、そんなに吹き上がったようには見えないし、クラブスピード47.0m/s、ボールスピード67.8m/sですから悪くはないかなと思いますね。

HS48m/s前後でトウ寄り打点を検証

画像: 48m/s前後のヘッドスピード、かつ打点がトウ寄りのトラックマンデータ(上)とGCクワッド(下)

48m/s前後のヘッドスピード、かつ打点がトウ寄りのトラックマンデータ(上)とGCクワッド(下)

打点はトウ寄りで弾道はドロー。
クラブスピード(ヘッドスピード)/46.7m/s(TM)
ボールスピード(初速)/67.9m/s(TM)
打ち出し角度/15.0度(TM)
スピン量/3238rpm(TM)
H IMPACT(打点)/13ミリトウ(GC)
サイド(曲がり幅)/1.9右(TM)

小島  ヘッドスピードは46.7m/s、ボールスピードが67.9m/sです。このスピード帯で打つとシャフトはしなってくるのでやっぱりスピンはちょっと入りますね。打ち出し角度が15.0度でスピン量が3238rpmです。

癸生川 でも悪くはない数だよね。

小島  悪くないです。スピンが入ったら何でも悪いものだと思われるけど、アメリカのPGAツアーの選手を見ていてもスピン量がある程度入っていたほうが球のコントロールがしやすいという部分がありますからね。

癸生川 スピンが多少入っていた方が曲がらない感じがするよね。

小島  サッカーの無回転シュートじゃないけど、スピンが少なすぎるとコントロールしにくいですよね。今、13ミリトウだったんだけど、感覚的にヘッドのブレはどうでした。

癸生川 特に感じなかったね。

小島  13ミリと言えばまあまあトウ寄りだけど、それを感じさせないというのは慣性モーメントの高さかなと思いますね。打点がトウ側にズレるとギア効果が働くので、通常は右に打ち出した球が左に曲がってくるんだけど、それもあまり出ていない。スピンアクシス(ボールの回転軸)の傾きはマイナス5.8度。通常は5度傾くと100ヤード飛んだ先では3.5ヤード曲がると言われていますから、300ヤードだと約10ヤード曲がるわけですけど、曲がり幅は1.9ヤードですから。そもそも13ミリもトウ側で当たっていてスピンアクシスが5度くらいしか傾いていないというのも驚きで、これがいわゆる慣性モーメントの高さの証明かなと思いますね。

HS48m/s前後でヒール寄り打点を検証

画像: 48m/s前後のヘッドスピード、かつ打点がヒール寄りのトラックマンデータ

48m/s前後のヘッドスピード、かつ打点がヒール寄りのトラックマンデータ

打点はヒール寄りで打球は左
クラブスピード(ヘッドスピード)/46.8m/s(TM)
ボールスピード(初速)/66.6m/s(TM)
スピン量/4096rpm(TM)
サイド(曲がり幅)/22.0ヤード左(TM)
トータル/246.5ヤード(TM)

小島  今は13ミリヒールに当たっています。感触はどうですか。

癸生川 ヒールに当たった感じはあるけど、「あ、やっちゃった!」というような嫌な感触ではないですね。

小島  5ミリ下の13ミリヒールというスピンが入る場所で当たっているので、スピン量は4096rpmと多くなり、そうするとボール初速が66m/s出ていてもトータルの飛距離は246ヤードになってしまいますね。ただ、風が左からのアゲンストなので、その風も込みでの数字としては悪くないのかなと思います。フェースの向きもクラブパスも左に振っているので、6~7度カットに入っています。この軌道で、しかもヒールに当たっているにも関わらず、サイド(曲がり幅)が22ヤード左に抑えられているというのは、やはり慣性モーメントは大きいと言っていいと思います。

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画像2: Qi10 MAX/テーラーメイド2024年新作ドライバーをガチ試打【トラックマン4&GCクワッド使用】 www.youtube.com

Qi10 MAX/テーラーメイド2024年新作ドライバーをガチ試打【トラックマン4&GCクワッド使用】

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