『GT2』に合うシャフトの選び方。大事なのは振り切れること
GD 今日はフェアウェイウッドも打ってもらいました、21度と18度。ドライバーの影に隠れているかもしれないんですけど、『GT2』のフェアウェイウッドもなかなかいいなという印象でした。
長谷部 そもそもヘッドがそれほど大ぶりじゃないので、それを見て難しそうだなって感じる人も中にはいるとは思うんですけど、地べたから打つものなので、ロフトさえしっかりついてれば、球は上がりますし、特に5番と7番のヘッドサイズをそんなに大きく変えてなかったところは、いいなと思いました。なので7番ウッドがより使いやすくなっているように思いました。
GT2のフェアウェイウッドも合わせて試打(18度と21度)。ヘッドは小さめだが、しっかりボールを拾い上げてくれる。ドライバーと合わせてフェアウェイウッドの試打もおすすめします
GD カチャカチャがついているフェアウェイウッドって、ヘッドの大きさに比べてちょっとネックが太いなって感じるんですけど、フェアウェイウッドに関しても調整しながら仕上げていくと考えたら、カチャカチがあってもいいのかな? って思いました。
長谷部 ロフト調整機能はあったほうがいいと思います。微妙にロフト差がついたほうがいいと思いますし、それでなおかつフェースの向きまで変わらないんだったら。
大抵のメーカーのものはフェアウッドだとソールの当たりも変わってしまうので、そういった意味では良かったですね。ネック周りの形状の好みって小さいヘッドになればなるほど出てきてしまって、未だにキャロウェイは太くて違和感があるなって思ったりするんですけど、今回のGT2はこの辺もすごく綺麗に整っていましたね。
GD 直接接着したヘッドのほうが設計的にはいいとは聞きますが、その辺もちゃんとタイトリストらしく作られているのかなっていう気はしましたけどね、
長谷部 やさしくはないですけどね。上級者好みのしっかりした形状の進化をさせているし、7番ウッドがもっと上級者の中でユーティリティに代わるものとして使われるような雰囲気がしますよね。
GD 今回、「タイトリスト」の売り方はカスタムがメインで、一応純正シャフトの位置付けとして、トゥルーテンパー社製の『デナリ』があります。D-1グランプリでは『デナリ』で優勝したわけですが。
長谷部 タイトリストユーザーからすると今持っているシャフトでヘッドだけ買いたいという人がたくさんいるんじゃないですかね。発売後どういう動きになるか非常に楽しみですけど、今回値段が非常に高くなっていることが気になります。税込で10万円を超えてしまっていて、どういう結果になるのか非常に興味深いですね。
GD 今回のストックカスタムの中に「ツアーAD」の『DI』が入ってるじゃないですか。DI愛用者とタイトリストの相性ってよさそうなものなんですか?
長谷部 先端の硬いシャフトの代表例として『DI』があるんだと思うんですけど、未だに松山英樹を筆頭にハードヒッターに好まれていますし、それがイコールタイトリストのヘッドに合うかどうかは別としても、傾向としてはすごくいいマッチングでしょうね。
GD そうすると「タイトリスト」もある程度のハードヒッターを意識した商品展開になっていると考えていいですか?
長谷部 そうですね。それは間違いなくあるでしょう。ひとつ懸念があるとすれば、おそらくヘッド重量がスリーブ込み200グラムを超えているドライバーだと思うので、この重さで振り切れるかどうかだと思います。45.5インチだと重いなという人は、45インチでしっかり振り切るシャフトを選べるかどうか。
『GT』を選ぶ中で一般のユーザーが間違ってはいけないとことはけっして長尺で飛ばそうとか、軽いシャフトでなんかしようとかではなく、ある程度の重量帯のシャフトとフレックスでうまく調整してほしいなっていう感じですよね。
GD ホームページではまだ見つけられていないんですなか、「タイトリスト」もウェイトチェンジができるようになっていて、『TSR』では一番軽いものに変更すればマイナス6グラムまでヘッド重量を軽くすることができました。
例えば6グラム軽量にすると重心位置にどれぐらい影響するもんですか?『GT2』の場合、今後ろに1個錘がついていますが。
長谷部 バック側のウェイトを軽くすることは、重心位置が浅くなる方向だと思うので、それが何か悪さをするという風にはあまり思いませんね。
GD そうすると、ますますロフト多めのほうが良さそうな感じもしますが?
長谷部 そうですね。ヘッドを軽くして、ハイロフトにするっていうのはいい選択だと思います。
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