PGAツアー開幕戦、「ザ・セントリー」で初日8アンダーをマークしてトップと1打差の2位タイと好位置につけたコリン・モリカワ。好調の要因には、注目を集める新しいドライバーの存在も少なからずあるに違いない。その使い心地を「ザ・セントリー」の現場で聞いた。
画像: コリン・モリカワは、やさしいモデルと目されている『Qi10 MAX』で絶好のスタートを切った(photo/Blue Sky Photos)

コリン・モリカワは、やさしいモデルと目されている『Qi10 MAX』で絶好のスタートを切った(photo/Blue Sky Photos)

「僕が選んだ『Qi10 MAX』の良さを話そうか」(コリン・モリカワ)

ここ数年、コリン・モリカワのドライバーは、2020年モデルの『SIM』で定着。その間に一時的に新作を試すことはあったが、その時でもシリーズの中で最もシャープで重心が深くない、いわゆるプロ御用達のタイプを選んでいた。しかし、今回は明らかに投影面積の大きい、テーラーメイド『Qi10 MAX』というタイプをチョイス。開幕戦のザ・セントリーの現場では、『Qi10』シリーズに3タイプの存在を確認しているが、その中でも最もアマチュアでも使いこなせそうな、いかにもやさしい雰囲気を醸し出すのが、コリンが手にした『Qi10 MAX』だ。8アンダーというビッグスコアの原動力になったであろう新ドライバー、コリン自身にその使い心地を聞いてみた。

画像: コリン実使用の『Qi10 MAX』。ロフト9度のヘッドをLOWERポジション(2度ストロングロフト&4度フェース角オープン)にして使用している(photo/Blue Sky Photos)

コリン実使用の『Qi10 MAX』。ロフト9度のヘッドをLOWERポジション(2度ストロングロフト&4度フェース角オープン)にして使用している(photo/Blue Sky Photos)

「みんな、僕が見た目に大きい『MAX』を選んだことを知ると一様に驚いているよ(笑)。確かに、新しいドライバーは、見た目的には世の中にある多くのドライバーとはだいぶ違うけど、意外にもずっと使ってきた『SIM』とは形状がかなり似ているから違和感はないんだ」

画像: 投影面積は大きく、やさしさが感じられる(photo/Blue Sky Photos)

投影面積は大きく、やさしさが感じられる(photo/Blue Sky Photos)

「僕がドライバーショットで大事にしていることは、ただただ“フェースの真ん中で打つ”ということ。それがやりやすいのが、『SIM』のような非常にフェースがシャロー(薄い)ドライバーなんだ。新しい『Qi10 MAX』は、実際には『SIM』よりは少しディープフェースだけど、後方に大きく広がった形状の効果なのか、視覚的には『SIM』以上にシャローフェースに感じる。だからフェースの真ん中で打つことがとてもやりやすい。これは僕自身とても驚いたし、テーラーメイドのみんなもびっくりしていたね」

画像: コリンの証言通り、フェースセンターにうっすら打球痕が。『ステルス2』から踏襲していると思われるカーボンフェースは濃いブルーに(photo/Blue Sky Photos)

コリンの証言通り、フェースセンターにうっすら打球痕が。『ステルス2』から踏襲していると思われるカーボンフェースは濃いブルーに(photo/Blue Sky Photos)

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「性能的にはミスにとても寛容だし、打球がまとまって飛距離も十分。とてもハッピーに感じているよ」

ちなみに他の『Qi10』ユーザーを見ると、トミー・フリートウッドは、フェース寄りにスライドウェイトのついた『Qi10 LS』、まだ調整中のようだがスコッティ・シェフラーは『Qi10』と、選ぶタイプはそれぞれだ。

画像: トミー・フリートウッドは『Qi10 LS』(photo/Blue Sky Photos)

トミー・フリートウッドは『Qi10 LS』(photo/Blue Sky Photos)

画像: スコッティ・シェフラーは『Qi10』を調整中(photo/Blue Sky Photos)

スコッティ・シェフラーは『Qi10』を調整中(photo/Blue Sky Photos)

PGAツアーのプロに代表される、ヘッドスピード50m/sを超えるようなプレーヤーは浅重心モデル、という常識は、今回のコリンの選択によって覆されるのか。テーラーメイドからニュードライバーの詳細が語られる日が待ち遠しい。

PHOTO/Blue Sky Photos

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